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育休で上の子退園、所沢市が方針 親「違法」申し立てへ

2015-06-21 10:28:57 | Weblog
育休で上の子退園、所沢市が方針 親「違法」申し立てへ 2015年6月20日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/articles/ASH6M5HZFH6MUTIL02Z.html?iref=comtop_list_edu_n02


 埼玉県所沢市は、人口34万人の中核市ながら待機児童数の公表値は48人と保育計画を策定する市区町村の要件(待機児童数が50人以上)からギリギリ外れているため、厚労省が公表している待機児童関連統計(直近は昨年3月20日公表)から外れていてあまり目立ちませんが、4人に1人が東京都特別区に通勤していて、某民間調査によれば認可保育園に入園申請して不承諾等となった児童の数も477人と、名目と実態が大きく異なることが指摘される地域の1つ。
 この問題は現に保育園に入所させられずに待機児童問題に苦しんでいる人が存在する中、もし空いた枠をそのままキープすれば、今度は就職したくても子供の預け先が見つけられずに就職できない方が出てくるという別の問題を抱えることになり、お互いの利害が対立してどちらに肩入れしても逆恨みされそうですが、とうとう裁判沙汰ですか…(汗
 「子供は居場所を突然奪われ混乱してしまう」という問題は、年度途中でも入園でき、卒園まで原則同じ園で過ごすことのできる地方都市ではなく、原則2歳までの預け入れとなる小規模保育園もフルに活用している実情を考慮すると、復帰時の預け先が空き以外の問題でも別の園になってしまう可能性は十分ありうるわけで、今困っている人の方を優先してあげて欲しい気もしなくもないのですが、司法がどのような判断を下すのか注目されそうです。