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富士通と富士電機、関係薄れ持ち合い縮小 株売却1000億円規模

2017-02-08 04:38:56 | Weblog
富士通と富士電機、関係薄れ持ち合い縮小 株売却1000億円規模 2017年2月7日 日経夕刊



 富士電機製造(現富士電機)から子会社として富士通が設立されたのは1935年。そして富士通から1972年に子会社として設立されたのが、今やソニーやキャノンなどと時価総額争いを繰り広げ現時点でランキング16位のファナック(当時は富士通ファナック)。
 富士通の経営が厳しい時にファナック株を徐々に手放して2009年8月に全株を売却。富士電機も2010年5月にファナック株の大多数を売却したのは有名な話ですが、いよいよ富士通と富士電機の株式持ち合いも縮小するようですね。
 まあ、今は親会社の名前を出さなくても独自に資金調達もできれば新卒・中途採用にも困らないだけの知名度もありますし、外国人投資家比率が増えた現在では、合理性のない株式持ち合いはネガティブに受け止められがちなもの。
 どちらかの業績が悪化することで保有株の減損処理を余儀なくされる可能性も全く否定できないわけではありませんし、まして相互の取引量が大幅に減少した現在ではその判断も合理的なものではないかと思います。
 資金が余っていれば自社株を買い戻すなど株価維持(ひいては望まない株主に買収されることを防止するための時価総額の維持)のためには何でもありになってきていますし、これも時代の流れと言えば仕方がないことかもしれません。