福岡6区補選、鳩山二郎氏当選…自民が追加公認 2016年10月24日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20161023-OYT1T50093.html
新人4人が争った衆院福岡6区補欠選挙は23日、投開票が行われ、鳩山二郎氏(37)が当選した。
自民党は無所属で立候補していた鳩山氏を追加公認した。
同補選は鳩山邦夫・元総務相の死去に伴って実施され、自民党系無所属の2人と民進党候補らが争う構図となった。
邦夫氏の次男の鳩山二郎氏は、「弔い合戦」と位置づけ、「父の遺志を引き継ぎ、ぬくもりのある政治を届けたい」と強調。福岡県大川市長を約3年務めた経験もアピールした。邦夫氏が主宰した自民党の議員グループ「きさらぎ会」のメンバーなどから支援を受けた。
自民県連、福岡6区補選惨敗に衝撃 「非公認、最大の敗因」 2016年10月24日 西日本
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/284026
「弔い合戦」が無類の強さを発揮した。23日投開票された衆院福岡6区補欠選挙で初当選した鳩山二郎氏(37)は、父邦夫氏が残した支持基盤を最大限に生かし、自民党分裂選挙の逆境をはね返した。一方、鳩山氏と党公認を争った蔵内謙氏(35)は思わぬ大敗となり、推薦した党福岡県連は衝撃を隠せない。野党共闘で2人に対抗した民進党の新井富美子氏(49)も鳩山氏に迫れず、安倍政権批判の受け皿になりきれない厳しい現実を突き付けられた。
午後8時、早々に当選確実が伝えられ、福岡県久留米市の久留米商工会館は歓声に沸いた。「私に頂いた期待は、いかに父がみなさんに愛されてきたかの証しだ」。鳩山氏は家族が掲げた父の遺影を前に、目を潤ませた。
父が歩んできた11年間の足跡を実感する戦いだった。2005年衆院選で東京から移った邦夫氏は、地域の行事に顔を出しては気さくに市民に声を掛けた。「お父さんがやりたかったことをあなたがやるのよ」。鳩山氏は選挙中、行く先々で市民から声を掛けられた。邦夫氏に恩義を感じていた多くの団体も支持に回り、「弔い合戦」の輪が広がった。
父は東京でも「遺産」を残していた。小池百合子東京都知事は「(邦夫氏と)付き合いがあったから」と鳩山氏の応援に駆け付けた。都知事選で党公認を得られなかった小池氏の境遇は鳩山氏と重なり、有権者に「戦う政治家」を印象付けた。選挙戦は地元出身の妻と回り、福岡県大川市長としての経験もアピール。世襲批判を吹き飛ばした。
「私の力不足であり、全て私の責任です」。蔵内氏は久留米市の事務所で頭を下げた。「公認が出なかったのが最大の敗因だ」。陣営幹部からは党本部への恨み節が止まらない。
麻生太郎副総理兼財務相ら県選出国会議員と県議がこぞって支援したが、組織力で巻き返せると踏んだのが誤算だった。後援会を動かそうとした地元県議らは「今回は…」と支持者に渋られた。焦りを募らせた党重鎮は、地元建設業者の会合で「腹をくくろうよ」と強い口調でいらだちをぶつけた。
惨敗に沈む蔵内氏の事務所。年明け衆院解散の臆測も飛び交う中、自民公認となった鳩山氏を次期衆院選で支援するのか。記者からの問いに「なかなか難しいかもしれない」と県連幹部は低くうめいた。
●共闘ぎくしゃく、民進新井氏敗北
「力不足を申し訳なく思うが、また新たな前進をしたい」。民進党新人の新井富美子氏(49)は落選が決まると、福岡県久留米市の事務所で支持者と一緒に、あえて次期衆院選に向けた「頑張ろう」を三唱した。
告示前に共産党が候補者擁立を取り下げ、野党4党の共闘が実現した。自民党の“お家騒動”の隙を突き、格差問題を訴えて安倍政権に不満を持つ無党派層の共感を集める-。陣営はそんな戦略を描いたが、政策論争に持ち込めず鳩山氏に水をあけられた。
民進と共産の連携もぎくしゃくし続けた。民進支持団体の連合福岡幹部は、19日の4党幹部の合同演説会で新井氏と共産幹部が並び立ったことに反発。最終盤には新井氏の応援演説を見送った。
蓮舫代表が3度も選挙区入りするなど総力戦を繰り広げた末の大敗。「逆風は受け止めたい」。陣営幹部は厳しい表情で語った。
★福岡6区 補欠選挙結果
当 106531票 鳩山二郎 37 男 無所属 新 前大川市長
40020票 新井富美子 49 女 民進党公認、社会民主党推薦 新 元日本総領事館職員
22253票 蔵内謙 35 男 無所属 新 参院議員元秘書
2359票 西原忠弘 61 男 幸福実現党公認 新 党福岡県本部総務会長
鳩山邦夫元総務相の死去に伴い行われた衆院福岡6区補欠選挙ですが、自民党の福岡県連が推す35歳の蔵内謙氏、蔵内氏と保守分裂で争う37歳の鳩山二郎氏、野党共闘で合意した民進党員で49歳の新井富美子氏、幸福実現党員で61歳の西原忠弘氏の4新人による保守分裂選挙となりましたが、
「農業は絶対守らなければいけない基幹産業だ」と語った鳩山二郎氏が10万6531票を獲得して
TPPについて「反対だ。日本が経済力をもっとつけるべきだ」と指摘。「格差社会是正に向けて教育に力を入れる」と強調して40020票を獲得した新井富美子氏
TPPについて「重要5品目が守られておらず反対だ」と明言。「奨学金、就職、年金など若者と対話を重ねたい」と語り22253票を獲得した福岡県連が推す蔵内謙氏
TPPについて「日本の農業に競争力がつく」と語るとともに、「国防だ。自分の国は自分で守る」と訴え2359票を獲得した西原忠弘氏 を制して新人同士の争いを制しました。
事実上の弔い選挙になったわけで保守分裂選挙で野党共闘候補が漁夫の利を得られるか…が争点だったかと思いますが、自民支持層のほとんどが鳩山二郎氏の支援に回り蔵内謙氏は野党共闘候補の半分強しか獲得できない屈辱的大敗。
まあ、自民党としてはすかさず追加公認したわけで、補選2勝という大手誌の報道もまんざらずれているわけではありませんが、鳩山氏が有利かと思ってはいましたが、ここまで圧勝したのには吃驚です。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20161023-OYT1T50093.html
新人4人が争った衆院福岡6区補欠選挙は23日、投開票が行われ、鳩山二郎氏(37)が当選した。
自民党は無所属で立候補していた鳩山氏を追加公認した。
同補選は鳩山邦夫・元総務相の死去に伴って実施され、自民党系無所属の2人と民進党候補らが争う構図となった。
邦夫氏の次男の鳩山二郎氏は、「弔い合戦」と位置づけ、「父の遺志を引き継ぎ、ぬくもりのある政治を届けたい」と強調。福岡県大川市長を約3年務めた経験もアピールした。邦夫氏が主宰した自民党の議員グループ「きさらぎ会」のメンバーなどから支援を受けた。
自民県連、福岡6区補選惨敗に衝撃 「非公認、最大の敗因」 2016年10月24日 西日本
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/284026
「弔い合戦」が無類の強さを発揮した。23日投開票された衆院福岡6区補欠選挙で初当選した鳩山二郎氏(37)は、父邦夫氏が残した支持基盤を最大限に生かし、自民党分裂選挙の逆境をはね返した。一方、鳩山氏と党公認を争った蔵内謙氏(35)は思わぬ大敗となり、推薦した党福岡県連は衝撃を隠せない。野党共闘で2人に対抗した民進党の新井富美子氏(49)も鳩山氏に迫れず、安倍政権批判の受け皿になりきれない厳しい現実を突き付けられた。
午後8時、早々に当選確実が伝えられ、福岡県久留米市の久留米商工会館は歓声に沸いた。「私に頂いた期待は、いかに父がみなさんに愛されてきたかの証しだ」。鳩山氏は家族が掲げた父の遺影を前に、目を潤ませた。
父が歩んできた11年間の足跡を実感する戦いだった。2005年衆院選で東京から移った邦夫氏は、地域の行事に顔を出しては気さくに市民に声を掛けた。「お父さんがやりたかったことをあなたがやるのよ」。鳩山氏は選挙中、行く先々で市民から声を掛けられた。邦夫氏に恩義を感じていた多くの団体も支持に回り、「弔い合戦」の輪が広がった。
父は東京でも「遺産」を残していた。小池百合子東京都知事は「(邦夫氏と)付き合いがあったから」と鳩山氏の応援に駆け付けた。都知事選で党公認を得られなかった小池氏の境遇は鳩山氏と重なり、有権者に「戦う政治家」を印象付けた。選挙戦は地元出身の妻と回り、福岡県大川市長としての経験もアピール。世襲批判を吹き飛ばした。
「私の力不足であり、全て私の責任です」。蔵内氏は久留米市の事務所で頭を下げた。「公認が出なかったのが最大の敗因だ」。陣営幹部からは党本部への恨み節が止まらない。
麻生太郎副総理兼財務相ら県選出国会議員と県議がこぞって支援したが、組織力で巻き返せると踏んだのが誤算だった。後援会を動かそうとした地元県議らは「今回は…」と支持者に渋られた。焦りを募らせた党重鎮は、地元建設業者の会合で「腹をくくろうよ」と強い口調でいらだちをぶつけた。
惨敗に沈む蔵内氏の事務所。年明け衆院解散の臆測も飛び交う中、自民公認となった鳩山氏を次期衆院選で支援するのか。記者からの問いに「なかなか難しいかもしれない」と県連幹部は低くうめいた。
●共闘ぎくしゃく、民進新井氏敗北
「力不足を申し訳なく思うが、また新たな前進をしたい」。民進党新人の新井富美子氏(49)は落選が決まると、福岡県久留米市の事務所で支持者と一緒に、あえて次期衆院選に向けた「頑張ろう」を三唱した。
告示前に共産党が候補者擁立を取り下げ、野党4党の共闘が実現した。自民党の“お家騒動”の隙を突き、格差問題を訴えて安倍政権に不満を持つ無党派層の共感を集める-。陣営はそんな戦略を描いたが、政策論争に持ち込めず鳩山氏に水をあけられた。
民進と共産の連携もぎくしゃくし続けた。民進支持団体の連合福岡幹部は、19日の4党幹部の合同演説会で新井氏と共産幹部が並び立ったことに反発。最終盤には新井氏の応援演説を見送った。
蓮舫代表が3度も選挙区入りするなど総力戦を繰り広げた末の大敗。「逆風は受け止めたい」。陣営幹部は厳しい表情で語った。
★福岡6区 補欠選挙結果
当 106531票 鳩山二郎 37 男 無所属 新 前大川市長
40020票 新井富美子 49 女 民進党公認、社会民主党推薦 新 元日本総領事館職員
22253票 蔵内謙 35 男 無所属 新 参院議員元秘書
2359票 西原忠弘 61 男 幸福実現党公認 新 党福岡県本部総務会長
鳩山邦夫元総務相の死去に伴い行われた衆院福岡6区補欠選挙ですが、自民党の福岡県連が推す35歳の蔵内謙氏、蔵内氏と保守分裂で争う37歳の鳩山二郎氏、野党共闘で合意した民進党員で49歳の新井富美子氏、幸福実現党員で61歳の西原忠弘氏の4新人による保守分裂選挙となりましたが、
「農業は絶対守らなければいけない基幹産業だ」と語った鳩山二郎氏が10万6531票を獲得して
TPPについて「反対だ。日本が経済力をもっとつけるべきだ」と指摘。「格差社会是正に向けて教育に力を入れる」と強調して40020票を獲得した新井富美子氏
TPPについて「重要5品目が守られておらず反対だ」と明言。「奨学金、就職、年金など若者と対話を重ねたい」と語り22253票を獲得した福岡県連が推す蔵内謙氏
TPPについて「日本の農業に競争力がつく」と語るとともに、「国防だ。自分の国は自分で守る」と訴え2359票を獲得した西原忠弘氏 を制して新人同士の争いを制しました。
事実上の弔い選挙になったわけで保守分裂選挙で野党共闘候補が漁夫の利を得られるか…が争点だったかと思いますが、自民支持層のほとんどが鳩山二郎氏の支援に回り蔵内謙氏は野党共闘候補の半分強しか獲得できない屈辱的大敗。
まあ、自民党としてはすかさず追加公認したわけで、補選2勝という大手誌の報道もまんざらずれているわけではありませんが、鳩山氏が有利かと思ってはいましたが、ここまで圧勝したのには吃驚です。