日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

岩井圭也 著「完全なる白銀」

2025-02-03 | 読書
昨夜読み終えた一冊
「完全なる白銀」岩井圭也 著 小学館文庫
https://www.shogakukan.co.jp/books/09407422
 
読み始めてすぐに、
いつも通りの一気読みはいけない、と思い、
日にちをかけてゆっくり読み終えた。
 
    
 
デナリ?聞いたことがない山
だけどマッキンリーは知っている。
最も難しい山のK2と同じくらい冬のマッキンリーは手強い
あの不死身の植村直己すら帰れなかった
・・くらいの知識だったけど
 
時あたかも、かの大国の大統領が
地域住民の呼び名の「デナリ」から「マッキンリー」に戻す
蛮勇をふるい、どうしようも無い人だと改めて思った。
 
 
アラスカの親友リタが冬のデナリの女性初単独登頂を果たし
下山中に行方が分からなくなる。
登頂の真偽が取り沙汰され、
名誉回復のため親友二人が登ることにする。
アラスカのシーラと日本のカメラマンの緑里
 
緑里のカメラマンとしての葛藤の日々と
アラスカでリタとシーラに出会った背景を織り交ぜた物語構成。
 
暖房の効いている部屋で読み進めるが
完全なる白銀(パーフェクトシルバー)の世界に飛ぶ意識
だんだん冷え込みを感じながら読み終えた。
 
かの大統領に反感を覚える人(そうでない人も)必読の一冊です。
コメント
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