日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「夕萩心中」黒地に白萩・ぴったりな物語

2007-06-30 | 読書
今年の読書数は低迷している。
1月は6冊を読破、快調に見えたものの今月は2冊に留まる。
ジョン・クリードの「ブラック・ドック」
ミステリーと言うよりバリバリのハードボイルド
中年元諜報員のイヤイヤながら引きずり込まれる国家犯罪物語の部類

6月最後の今日読んだ連城三紀彦「夕萩心中」



久々の連城作品だ。
連城三紀彦と言えば何と言っても「変調二人羽織」
ミステリーの最高傑作の一つ
お客の目の前で落語の二人羽織を演じている最中に殺される
ずいぶん前に読んだがもう一度読み返したい。

文庫本「夕萩心中」は中編が4編収められている。
明治の雰囲気を良く出している3作品と
連城作品にしてはコミカルな現代物
「陽だまり課事件簿」
新聞社の窓際課のデコボコスタッフが意に反して(?)事件を解決する
軽い気分の探偵物
テレビ放映されそうなシリーズ物

連城作品の本領「花緋文字」「夕萩心中」
時代の薄明かりを感じさせる情感的な展開
しかし、心中と見せかけてそこには連城三紀彦のレトリック
美しい(?)だけの心中ではなく、ただの死ではなく
作為に満ちた結末に導く
表紙の黒地に白萩
まことにぴったりな物語だ。
連城三紀彦
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オシャレに変身した手洗コーナー

2007-06-28 | 仕事・建物
昨日お尋ねしたお宅
居間の手前の廊下の角に手洗器があった。



トイレに入るドアが少ししか開かずに狭い
ついつい物を置くので雰囲気が台なし
そこで、今はやりのボール型の手洗器を据えた。
出来てしまえば、こんなもので済む話だが

手洗器の選定に手間取る
ドアの開閉と手洗に無理の無い大きさ
予算との兼ね合い
幸い私のアイディアに異論を唱えず採用された。



小さい手洗ボールながら深さが補ってか木のカウンターは濡れにくい

趣味の手作りの焼き物に花を添え
小扉の中に雑物を入れて
今まで見向きもされなかった場所が
お洒落なコーナーに変身した。
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「いい仕事をしています」分電盤

2007-06-27 | 仕事・建物
今日はリフォームの完成したお宅へ行った。
子供の頃建てた家を半分づつ建て直しながら
大事に住み続けている。
今回は増改築無しに、
古くなった所や不便になったカ所を手直しした。
壁紙や床の張り替え、
換気扇の取り換えが当初の目的だったが、
職人が入る部屋は全て直したほうがいい、と主張
聞き入れてもらい、大掛かりなリフォームになった。
「アドバイスのおかげですっきりしました」
この一言で、設計者は木にも登る・・
(階段の傷を目立たなく直してきた)

それとは別に古いお宅でも感心する所があった。
今では何と言う事の無いプラスチックの分電盤
木製で埋め込み、建具にガラスが入っている。



可愛いガラス戸は多少ガタが来ているが
「いい仕事をしています」
ガラス枠がきちんと留め(とめ)の納まり
枠本体は簡単に作ってあるが
建具屋さんは手を抜かなかった。

中の配線をやり直したら
内外ともに立派になった。
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珍客・・・ヒョウモン蝶

2007-06-26 | 自然・風景
今日は珍しいお客が来ている。
ベランダのベンジャミンに止まったきり
もう3時間
じっとして動かない。
蝶の図鑑で調べると
「ミドリヒョウモン」に似ている。



ウツギの花が大好きらしいが
この当たりでは見かけない
川沿いに10分先の公園には咲いていたが
もう咲き終わっているだろうし
はるばる5階までやって来たのはどうした事だろうか?

今日の午前中カラスが数羽大騒ぎをしていた。
この部屋の屋上から急降下して
道路の電柱にダイブしたり
大声で泣きわめいたり
尋常ではない感じだった。
巣を壊されたのか・縄張り争いか?

ゴミ出し場所にネットを張るようになって
数が減った気がするが・・

この・・・ヒョウモン蝶が午前中にかち合わなくて良かった。
薄暗くなった6時45分にもじっとしているが
明日もいてくれるだろうか?
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現場の松・不思議な果実

2007-06-25 | 仕事・建物
先週は体調不良でウツウツとしていた。

今日は気分一新、朝から鶴ケ島の東洋大学に行った。
04年の11月からNPO法人家づくりの会の仲間と協力している
OU(オープンユニット)研究会の最後の現場(のはず)だ。
少ない予算と多くの(5人)設計者
研究の大学の先生、新建材のやりくりで苦労をした工務店
積水化学の関係者達が一堂に会し
詳細に眺めるやら、写真を撮るやら、2時間もウロウロしていた。

建物の報告と感想は後日にして
建物が建っている現場は自然がいっぱい
学生達の屋外弓道場に隣接した場所に松の木がある



見ると松ぼっくり前の松の実が付いていた。
一個失敬して眺めると
「パイン」にそっくり!
北欧から輸入される床材を「パイン材」と言うが
まさに「パインナップル」果物の縮小版
果物の語源がこの松ぼっくりのこの形から来たのだろうが
「パイナップルそっくり!」つい、言ってしまう。



帰りがけに拾ったアメリカデイゴと並べて見ると
植物の形の不思議さが際立つ。
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強豪善福寺川のカワ鵜

2007-06-22 | 自然・風景
先日カワウを見た。

善福寺川の石垣でキョロキョロ・バサバサ
羽根を乾かし、警戒しながら周りを見渡す
実に落ち着きなない有り様

遠いのでカラスの異常行動?と思ったが
あまりに真剣(?)さに「やはりカワウ」



和田堀近くの善福寺川ではめったに見られない点では
カワセミより貴重な鳥だ。
12年のうち今回で3回目。

前は水中に潜っている所を見つけたが
今回は狩(?)は終わって身体のメンテナンス中
大きさはカラスと同じくらいだが
動きが速くて激しい。

羽根が濡れると飛べないのかバサバサしながら広げる



しばらくして気が済んだのか
あっという間に見えなくなった。
次に会えるのはいつの事だろうか・・

魚を捕る量が半端ではなく、漁師さんに嫌われるらしいが
善福寺川は「お魚を捕っては行けません」あちこちに書いてある。
これは人間様の禁止事項
お鳥様は「どうぞ」
定住しているカワセミ・セグロセキレイにとっては強豪相手だろう。

妙典の野鳥
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「明日のエコでは間に合わない」

2007-06-21 | 自然・風景
今日は暑い!!
室温が32度、湿度58%
ジットリ汗ばんでくる。
昼時帰り着くとたまらずに、エアコンをON
気温30度、湿度54%
ほんの少しでかなり気持ちが良くなった。



暑さは大丈夫、車は持たず、マイバッグ持参
本の表紙辞退、あとなんか・・
ゴミは小さなコンビニの袋で週2回
エコ指数がかなり高いと自負している。
しかし、待機電力の無駄は手付かずのまま
家電品は内蔵(?)時計を狂わしたくないし、
コンセントをさしたり外したりはめんどっちい
その分「車は持たない」「タクシーに乗らない」からいいか・・

「明日のエコでは間に合わない」
今年一番のGOODな標語に感心しているが
「めんどっちい」を解消したほうがいいのは明らかだ
さあ・どうしよう??
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シェスパ温泉施設建物

2007-06-20 | ニュース
昨日のシェスパ温泉の爆発には驚いた。
築2年にも満たない建物が鉄骨を残して木っ端みじん
瓦礫の山と化した。



癒しの時間を提供するはずの施設が地獄の様相
犠牲の人たちは何が起こったか気づく間も無かった事だろう。

昨夜の報道ステーションの古舘氏ははっきりと
「鉄筋コンクリートの建物が・・」と言っていた。
今朝の朝日新聞の一面では「鉄筋の地上1階、地下1階・・」と出ている。
「鉄筋の・・」では意味不明だし、正確ではない。
「鉄筋コンクリート」なのか?
「鉄骨鉄筋」なのか
要はコンクリートの中身の問題なのだが・・

しかし、写真はどう見ても鉄骨造
地下室は鉄筋コンクリート造だが地上は鉄骨で出来ている。
私たち建築関係者には構造はとても重要な事柄だが
一般的にはどうでも言いことなのだろうか?

大爆発で鉄骨が揺さぶられて被覆されていたALCなどの
不燃材が吹き飛ばされた・・
そんな映像だが、今夜当たり専門家の解説で修正されるのだろうか?

いみじくも、改正建築基準法が施行された今日
また新たな法の盲点(ガス感知)で多大な犠牲が出てしまった。

お借りした写真は朝日新聞のネット版
asahi.com
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日本髪の歴史・浮世絵・・展

2007-06-19 | 趣味・遊び
先週、出光美術館の「肉筆浮世絵のすべて」を見た。



いわゆる浮世絵の「版画」の大量生産品ではなく
一品の「肉筆」画
お目当ては巨匠の葛飾北斎の美人画

会場に入るとあるわ・あるわ
美人画と同じ時期の陶器・磁器の作品群

江戸時代と一括りにされて細かな年代が示されているのは、ほんの数点のみ
それでも年代にしたがって展示されていて
良く分かるのは美人さん達のヘアスタイルの変遷・歴史
始めの頃は今で言う「日本髪」ではなく
ひたいの上だけを結い後ろへ結んで流す簡単なスタイル
時代が進むに従って結い方が複雑になる

最後のコーナーの葛飾北斎当たりでようやく
「浮世絵」風の髪形が完成したようだ。
期待以上に肉筆画の迫力を堪能

それにしても葛飾北斎は偉大だ
「亀と蟹図」「樵夫図」の現代風な構図
偉大な人は時代の流れに抜きん出ている

絵画・日本画・浮世絵に疎い私でも充分楽しめた展覧会だった。

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アメリカデイゴ喜んでばかり・・

2007-06-18 | 自然・風景
近くの泉南中学校の前庭は奇麗だ
いつもなんかの花が咲いている。
草花は咲き終わるか終わらないうちに株が植え替えられる。
立ち木も太く枝の張っている桜から
校舎建て替えに際し、造られた花壇に種々様々

今はアメリカデイゴの花盛り



昨年は寂しかったが今年はどの木も
たわわ(?)に咲き誇っている。

アメリカデイゴは江戸時代に渡来したと図鑑に書いてあるが
「デイゴの花の下・・」の歌以前は見た事が無かった。
いかにも南方風の肉厚の花
ボトボト落ちている花を拾って並べてもグッド

鹿児島県の県木になっているそうだが
この東京で奇麗に先誇るのは
やはり温暖化の影響か?
近くではエンジェルトランペットの林もあるし
キレイと喜んでばかりいられないのかもしれない
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銀座の古いビル紗のシート

2007-06-16 | その他
久しぶりに銀座に行った。
赤坂見附で銀座線に乗り換えるはずが
ぼんやりして乗り過ごした。
仕方なくそのまま丸ノ内線の銀座にでた。

外堀通りを新橋方面に向かうと
新しく奇麗なビルの中に、こじんまりした古い建物
紗のような薄い網が壁を被っている
建て替えか?
良く見てもちゃんと営業しているし、工事中でもない。
珍しいので写真を撮った。



その先を銀座通りに向かって歩くと
また紗のシートのビル
こちらもかなり古く、下2階は塗り直してあるものの
その上は古いタイルの壁



カラスの被害防止か?
そうではないだろう・・
タイルの剥離・落下で被害を防ぐシートか?
いくら薄いとは言え、シートの中で過ごすのはさぞかしうっとうしい事だろう

隣の交詢ビルも古かったが、今は新しくなった。
壁が上から落ちてくるのは恐いが
古い建物が跡形も無くなってしまうのは寂しい限りだ。
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忘れ物だらけの出版打上げ

2007-06-15 | 仕事・建物
今日の夜はNPO法人家づくりの会の出版打上げ会があった。
彰国社刊
人生これから100年超!
「老い」の発想で家づくり、で
頑張った編集者と家づくりの会の仲間達5人

すご腕の編集者の行きつけの(?)イタリアンレストラン
ラ・クローチェ
茗荷谷駅から10秒の利便性

ところがホームページから地図をダウンロードしていたにもかかわらず
机の上に忘れてしまい、お店の名前もわからない。
急遽誘った連れに「大丈夫?」ずいぶんと心配を掛けたけれど
記憶を頼りに辿り着けた。



雰囲気のある店内は落ち着いてプロっぽいギャルソン達がきびきび動く
お勧めの「量り売りのワイン」赤白と
コースにアレンジを加えたパスタやリゾットが抜群

しかし・・
食べるのに・おしゃべりに夢中で写真を忘れた
入る時の手ぶれのアプローチで失礼する。
横を見ると雲行きの不気味な空
夕焼けに染まって悪い予感
電線が雲の巣状態



しかし・・
和やかに賑やかなおしゃべりと食欲
この先も良いことがあるだろう・・(意味不明)
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善福寺川沿い幻想(?)写真

2007-06-14 | 自然・風景
今日、関東地方は梅雨入り
午後からの雨が本降りになってきた。

今週日曜日の善福寺川の風景写真を数枚載せる。
大雨の後天気が回復し、川沿いを歩いた。
立葵は盛りを過ぎ、少しよれ出した。



和田堀は午後3時を過ぎると水面がミラー化(?)を始める。
クッキリ・ユラユラ景色を写す。



酸素不足を補う噴水は幻想的。



投げられたパンに群がる亀は10匹以上
渡り鳥のマガモの夫婦が居着いたのか
亀と争ってついばむ。

先の善福寺緑地ではトチノキの枝が紅葉




具合が悪くなったのか・・

川にはステンレスの手すりが映って
キラキラとラインダンス



天気の変わり目のためか
いつもと違う写真が撮れた。
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熱中症予防のペットボトル

2007-06-13 | 仕事・建物
鶴ケ島の東洋大学のキャンパス
試作棟の工事現場見学と打合せ。
昨日に続き遠出だ

大きなかばんを斜め掛けをして歩く
資料とカメラそして水



6月のこんな暑い時は「熱中症」の危険日
昨年も冷や汗を流し、頭を抱えて動けない日があった。
今週も危ないことになりそうだった。
湿気が高く暑い日は冷たい水が一番の予防策だ。
・ ・で、半分凍ったペットボトルが必需品
かばんは余計重くなる。

二日こんな格好が続くとさすがに疲れる。
明日は軽い格好で出かけよう。 
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深谷駅舎と工場見学

2007-06-12 | 仕事・建物
今日は遠出をしていた。
埼玉県の深谷に集合して工場見学に向かった。

深谷は7年前に設計監理で通い詰めた所だが
始めての他の人たちは驚く
「この形は?」
東京駅にそっくりなのだ。
「ちょっとね」
私も最初は驚いて、恥ずかしい気分だった。



当時はエスカレーターがなく階段が今よりも目立っていた。
待ち合わせのお施主さんに向かって大階段を下りる
下に降りるまで見上げられていてあせったものだ。

東京駅のレンガの産地が深谷にちなんだもの
「地元は東京駅に似せたのが自慢なんですよ」
気持ちは分かるがいかにも大時代を感じさせ
町中の寂れ加減とミスマッチ
駅だけが威張っているような気がする。

それはそれとして、暑い一日
ヘルメットをかぶっての工場見学は
面白く役に立ったけれど、消耗した。

木材をリサイクルして新しい建材を造る
チリ一つない奇麗な工場
機械が出す熱と雲一つない晴天の工場内は
熱気でむんむん
「夏は大変です」
真夏でなく救われた気分だったが、暑かった!!
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