2015年最後の読書感です。
熊谷達也著「調律師」文春文庫刊
元プロのピアニストで現在調律師の男性の物語
音を聞くと香りを感じる特殊な能力を持つ。
共感覚「臭聴」は極特殊で、色を感じる「色聴」はままあるらしい。
色々な家庭を訪れ、ピアノに着いた臭いを消す作業が調律になる。
どうにも消えない臭いは、弾手にあると感じアドバイスをする。
その結果ピアノの持ち主は問題解決に至り、臭いも消える。
元ピアニストの調律師は、なくした妻に捕われて
次の一歩が踏み出せないでいる。
いまだ無理(技術的に)と考えていたコンサート会場のピアノの調律に赴く
調律を終え、コンサートのピアニストが試し弾きをしている最中
東日本大震災の揺れに見舞られる。
無事東京に戻り平穏な調律生活に戻り
踏み出せない一歩を踏み出せそうな結末。
私には震災が衝撃、虚をつかれた感じだった。
熊谷達也は仙台在中作家で、マタギの世界を描いて直木賞を受賞
その後何冊もマタギを描き、樺太のアイヌまでを書き続けた骨太の作家(と思う)
近頃は肉体派以外の小説にも進出していたが
仙台の人である事ををすっかり忘れてしまっていた。
あれだけ震災を忘れないようにしようと思い
忘れてはいないと思い込んでいたが
「忘れていた!」
小説の結末以上に衝撃だった。
東北を忘れない為に東北旅行を続けて居たが
「もういいか」と今年は丹後へ行ってしまった。
忘れない為に2016年はまた東北へ行こう!!
2015年の最後の夕焼け
今年もいちようブログを訪れて頂きありがとうございました。
平々凡々の毎日ですが、2016年も続けて行きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
熊谷達也著「調律師」文春文庫刊
元プロのピアニストで現在調律師の男性の物語
音を聞くと香りを感じる特殊な能力を持つ。
共感覚「臭聴」は極特殊で、色を感じる「色聴」はままあるらしい。
色々な家庭を訪れ、ピアノに着いた臭いを消す作業が調律になる。
どうにも消えない臭いは、弾手にあると感じアドバイスをする。
その結果ピアノの持ち主は問題解決に至り、臭いも消える。
元ピアニストの調律師は、なくした妻に捕われて
次の一歩が踏み出せないでいる。
いまだ無理(技術的に)と考えていたコンサート会場のピアノの調律に赴く
調律を終え、コンサートのピアニストが試し弾きをしている最中
東日本大震災の揺れに見舞られる。
無事東京に戻り平穏な調律生活に戻り
踏み出せない一歩を踏み出せそうな結末。
私には震災が衝撃、虚をつかれた感じだった。
熊谷達也は仙台在中作家で、マタギの世界を描いて直木賞を受賞
その後何冊もマタギを描き、樺太のアイヌまでを書き続けた骨太の作家(と思う)
近頃は肉体派以外の小説にも進出していたが
仙台の人である事ををすっかり忘れてしまっていた。
あれだけ震災を忘れないようにしようと思い
忘れてはいないと思い込んでいたが
「忘れていた!」
小説の結末以上に衝撃だった。
東北を忘れない為に東北旅行を続けて居たが
「もういいか」と今年は丹後へ行ってしまった。
忘れない為に2016年はまた東北へ行こう!!
2015年の最後の夕焼け
今年もいちようブログを訪れて頂きありがとうございました。
平々凡々の毎日ですが、2016年も続けて行きます。
どうぞよろしくお願いいたします。