数年前から読書量が減っていた。
月に4冊のペースだったが、2冊位になっていた。
が、今月は5冊の勢い
なんでだろ〜〜
第一に食卓に積んでおく新聞が減った。
読みたい記事が激減していた。
テレビも見たい番組が少なくなった。
読書も新聞もテレビも集中出来るのは、
日曜か夜なので興味の尽きないミステリーに埋没する。
まず、、東山彰良「流」講談社文庫 数年前の直木賞受賞作
受賞時に雑誌で読みかけたが、全部は掲載されなくて気になっていた。
次は桐野夏生著「夜また夜の深い夜」幻冬舎文庫刊
さらに、書店に山積みになっていた
米澤穂信著「満願」新潮文庫
今は吉田修一著「森は知っている」幻冬舎文庫
今月には終わりそうだ。
私の好きな作家、桐野夏生著「夜また夜の深い夜」
イタリアで貧しい日々を送る日本人の女の子マイコ
母は整形を繰り返し、マイコにも整形を進める。
母は時々姿をくらまし、マイコは飢え死にしそうにもなる。
アルバイトも上手く行かなくなり、ふらっと出たきり家には帰らなくなる。
考えはしっかりしているものの、人との付き合い方、礼儀作法は身に付いていない。
人の持ち物を罪悪感無く持ち去り、人前で寝転んで呆れ返られる。
町で知り合った不法滞在の2人の女性と暮らし出す。
壮絶な過去を持った2人に助けられたり助けたり
自身でさえ知らなかった身元がばれて、追われるはめに・・・
ぬるま湯に浸かっているような日本では知り得ない(イタリアでも)
波瀾万丈の毎日
ハラハラドキドキの3女性の物語です。
最後の2ページで身元が分かり
巻末で無事生きていけそうなのが分かる。
金原ひとみの解説も素敵でした。
ぬるま湯の日々に飽きた方へお勧めの一冊です。