日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

建築基準法「くみ取り便所」\0

2006-02-28 | 仕事・建物
 仕事はデスクトップパソコンでする。
ノートパソコンはインターネットと写真の加工に使い、
双方のやりとりはUSBメモリーかMOを抜いたり差したり。
実にアナログ的。
「ランにしないの?」といわれるものの、「ウイルスが怖い」
といいつつも、実は面倒なだけ。

デスクトップパソコン(机の下に鎮座)のモニター上は
手近な本棚にしている。
仕事でさっと必要になる本。
主に法規関係と積算資料
積算資料は価格を調べる以上に規格寸法を見ることが多い。
(規格に収めるとコストが抑えられ、無駄も出ない)

構造の偽装で話題の建築基準法は写真の赤い本(赤本)
A5版で厚さは36ミリもある。
建築基準法関係と東京都の安全条例と建築士法、
交通バリアフリー法、ハートビル法が載っている。
構造偽装と東横イン問題で安全条例と交通バリアフリー法以外は
建築関係者以外にも知られる存在になった。

この問題でめったに改正の無い建築士法も変わるらしい。
建築基準法に至っては毎年の様に変わっている。
細かい改正では「赤本」(この頃はこのようには言わなくなったが)
は買い替えないので今のは2001年版、
今年は買い替えるつもりが改正が近いので、様子を見たほうが良さそう。

建築士の試験では「赤本」は持ち込みOK
しかしこのの厚さでは、該当する項目を探すのにも経験が無いと見付けられないし、
見付けても「法第○○条第○○項○○号の政令で定める・・」
なんて続くので、よほど集中しないと目が点になるばかり。

一般的には「建築申請memo」の解説本で確認をして、
なお信憑性を探るために「赤本」を繰る。
なので数年ごとに「赤本」「memo」の順で買っていく。
ちなみに赤本3500円くらい、memo3700円くらい。
年々厚さが増し、値段は上がる。

建築基準法は昭和25年に出来たので、
未だに「くみ取り便所の構造」なんて言うのがある。
曰く、便槽からし尿や臭気が漏れない構造(あたりまえ)
雨水が浸入しない構造(あたりまえ)
井戸から5m以上離すこと(漏れないのに?)
但・・・ならば1.8m以上とすることが出来る。
今どき、誰がこの項目と注視するのだろう。
どの項目も必要でなければ見たく無くなるほどの分かりにくさ。
解説本が賑やかな訳だ。
その他「品格法」や「性能表示」「耐震診断」など
仕事で気合を入れなければ読めない本が、ずらりと並ぶ。

この重い本達が地震で
キーボードに降ってきたらドウなっちゃうのだろう。
クワバラ・クワバラ・・
コメント (3)
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上昇気流25周年パーティー

2006-02-27 | 趣味・遊び
 土曜に続き昨日、日曜もイベント。

こちらは仕事とは関係のない「女友達」の会の25周年記念パーティー。
仕事を持っている女性4人で始め、友達の友達はやはり友達で、今は50人ほどの会。
医者、弁護士、大学教授、編集者、建築設計、料理研究家など職業は多彩だ。
毎年6回の例会で「勉強会」「お洒落」「グルメ」「体験」などその時々で興味のある事で集まっている。
年間幹事長が順番で受け持ち、今年と来年は私が幹事長。

楽しく明るいパティーにしたい。
「シャンソンとコーラス」に決まった。
会場は昼間はお医者さん、夜はシャンソン歌手に早変わりの「宮薗洋子さん」が手配のピアノバー、ボンボヤージュ

会員のマエダさんが作ったケーキを運ぶ役目に志願した。
ハイソのマエダさんのお宅は麻布、
ひっきりなしに降る雨の中始めての麻布界隈、マンションやレストランなどやはり高級そう。
40人分のケーキには布巾が被され中は見えない。
両手で大事に壊れないように、しっかり支えてタクシーに乗った。
会場の牛込神楽坂まで緊張・・
お店に着いてそっと布巾を取ると、パウンドケーキだった。
壊れる心配はなかった。
一言聞いとけばよかったのに、後の祭り。

土砂降りにも関わらずぞくぞくと集まる、計35人。
皆精一杯のお洒落、10センチもあるアクセサリーやイヤリング、決して派手すぎず、センスがいい人達だ。
挨拶や乾杯・歓談のあと、いよいよシャンソン
前座は創作料理の店「七尾」の女将の歌手デビュー
情感たっぷりに歌い上げる、和食の女将姿とは一転黒いドレス。
一生懸命がひしひしと伝わる。
カネさんが感心して
「あんな歌が歌えるなんて、大変な人生だったのね」
炯眼に感服。
主役の宮薗洋子さんはやはりベテラン。
軽やかに奥行き深く楽しげ。
やんや、やんやの喝さいで
「アンコール!!」

最後は皆で「レッツシャンソン」
宮園さんの指導で「ナポリは恋人」と
「バラ入りの人生」の合唱。
途中「唱歌じゃないよ!」
「私を見つめて微笑むとき、夢見心地」よ!
「胸に満ちる幸せ」よ!
「心酔わす愛の歌」よ!
人生経験を生かして情感たっぷりに・・と
指導が入る。
一言の指導ごとに上達。
「人生経験は無駄でなかったね」
教え方も上手、褒め方も上手。
皆ご機嫌、テンション全開。

上出来の25周年パーティーだった。
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職業と服装・住宅改修セミナー

2006-02-25 | 仕事・建物
 今日は午後から、かねてからの一大イベントに参加した。
「福祉住環境整備ネットワークin杉並」主催の
「介護保険住宅改修セミナー」
一昨年から同じ杉並区なので参加している。

2000年に施行された「介護保険」の5年目の制度改正の説明と実施。
東京都と杉並区の職員の方に説明をしていただく。
我らの一員に改修の実例紹介をしてもらった。

今日の私の役目は会場記録のカメラマン。
19ミリの一眼レフと、借り物の広角デジカメ、
私のバカチョンデシカメをぶら下げ会場をアチコチ移動しながら撮影をする。
幸い65名程度の参加者でかいじょうはほどよい盛況。

実例紹介は、昨年に6ヶ月かけて改修が行われたお宅にボランティアで関わったケースだった。
利用者さんに成り代わっての、トイレや入浴の動作をした私が写されると、
予測していたにも関わらず、かなり焦った。

会場の人達の服装は様々。
ビジネススーツの人は少ない。
建築設計者の男性の服装はフな背広にマオカラーが、多いが今日は皆無。
女性設計者は私を始め、あまり洗練されたスタイルではない。
上下バラバラなパンツスタイル、もう少しお洒落を・・と
思いつつ、現場で大工さんがチェーーンと丸鋸を使った途端、
頭から白いほこりをかぶることを考えて、手抜きの日々だ。

現場でおしゃれな女性はインテリア関係の人。

今日多いのは施工業者、上下つなぎの作業服は現場担当。
セーターにブルゾンは休日スタイル。
福祉関係は更にくだける。
夏場は短パンにTシャツ姿が見られる。
女性は主婦と同じスタイル。

職業的な服装にはそれぞれ理由はあるものの
もうちょっとましな服装にしなければ・・
と思いつつ日々進展はない。
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トイレの住馬&小鳥?\0

2006-02-24 | その他
 私のところのトイレは賑やかだ。

先日のスイートピーは満開、
秋に拾ってきたイイギリの実と松ぼっくり
東ガスで貰った時計、
トバさんが作ってくれた赤い匂い袋
ヨシさんが作ったステンドグラス
姉が書いた春の色紙
随分前に作った備前の花瓶
それに写真の陽気なお馬さんとさえずる小鳥

小さい大事なものは全てトイレに飾る。
「トイレなんて失礼な!」
怒る人もいるかもしれないが、
一日に何回も眺められる場所はトイレ。
生活の邪魔にならないし、散らかる心配もない。
お花は温度変化が少ないので長持ちする。

お馬さんは陶芸教室の「女先生」の作品
お馬さんが気に入って手に入れた。
壺の脇の飾り物だったはずが、壺は行方不明。
小鳥がさえずり、お馬さんが一緒に喜んでいる風
見るたびに楽しくなる。

ブログの写真にしたものの、暗くて今ひとつ
フラッシュを焚くとべったりとツマラナイ。
思いついて、懐中電灯で明るくしたら
思いがけず楽しくなった。

でも実物はもっと可愛い・・
もう10年以上も住み着いている。
トイレの住人ならず、住馬??
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都営地下鉄大江戸線ちょっとした事故\0

2006-02-23 | ニュース
 大江戸線が出来てからとても便利になった。
丸の内線から不便だった西武池袋線が練馬駅で接続、
青山や六本木へも中野坂上乗り換えで一直線で行ける。
昨夜は練馬まで出かけ、今日の現場も大江戸線から徒歩8分、
至極便利、助かっている。

しかし、地下鉄は新しい路線ほど深く潜る。
中野坂上で乗り換えるときはエスカレーターで3回も下る。
地下4階とあるものの、
一番長いエスカレーターは優に3階分くらいはある。
地上に出るときはもう一度エスカレーターに乗らなければならない。
災害が起こったら恐怖のどん底かもしれない。

今日の帰りに、ちょっとした事故に出会った。
中井駅でドアが開いたところで人が数人駆け寄った。
「何ごとか?」
お年寄りがドアの戸袋に手を引込まれて、ニッチモサッチモ行かなくなった様子。
数人でドアを引っ張るが駄目、男の人が足を壁についエンヤコラも駄目。
おばさま達3~4人もあっちに行ったり、こっちに行ったり、
ホームで駅員さんを探すもいない、
私も後ろの車掌室を見にいくが無人。
(大江戸線は車掌さんがいないのか??)
ソウコウしていると、おばさまが車内の警報器を押す。
「もう少し」
お年寄りが言いかけ、ようやく抜けた。
その後駅員が2名(1名は運転手さん?)
「大丈夫ですか?」
「何ともない」お年寄りは手をこすって座席に座り込む。

ホームでは警報器が鳴り響き、
反対側の電車はホームの途中で停止、ドアが開かない。
また駅員さんが右へ左へ駆けっこ。
ようやく警報器が解除され、反対車線は復旧。
駅員さんが「何ともない」と言うお年寄りを連れて出てこちらも無事発車。

都会の人は無関心といわれているが、そんなことはなかった。
ただ目の前の二人づれは「まったく!」文句たらたら・・
急いでいたのかもしれない。 

無事、中野坂上駅で長いエスカレータに乗ろうとして
ギョッ!
若いビジネスマンのひたいに熱さまシートがペタッ、
咳ごんごん・・
慌ただしく駆け登っていく。
熱が出て咳が出るのなら恐ろしいインフルエンザでなないの?
急ぎの仕事でも休まなくてははた迷惑。
(気持ちはわかるけれど)

移されないようにユックリ登った。
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新宿地下街の花屋さん・春\0

2006-02-22 | 自然・風景
 お花の値段は地価に比例する・・
つねづね、そう思っている。
よって繁華街でお花を買うことはない。
住宅街の民家風のお店や、
露店で商いをするところで手に入れる。

新宿の地下のお花屋さんは待合せの目印の交番横。
ショッピング街の先頭に位置している。
人でごった返している中で、そこだけはホッコリ暖かい感じ。 
通る度にのぞいてしまう。

今日は春めいていてお花屋さんも春1色。
チューリップ、バラ、エリカ、ストック、カーネーション・・
色もビックリするくらい多い。
中に入って鑑賞する。(ごめんなさい)
カップルや女の子もご同類「見るだけ」

看板に3月3日のおひな祭りに「桃の花」とあるものの
背丈ほどある桃の枝は隅っこでひっそり
かわりにスイートピーが中央正面
店員さんは4人、どの人も接客や包装で大忙し、
バラの大包み、ミニ観葉植物の鉢植え
スイートピーの花束二つのお母様。
ゆっくり二回り・・

眺めているうちに欲しくなってしまった。
「ご自宅ですか?」ぎこちない男の子に包んでもらう。
新宿値段で1100円/7本(写真左下)

花瓶を手に「すいいとぴい~~♪♪♪」
聖子ちゃん気分・・
春だよ・はる!! 
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「ニューハウス」誌掲載・拙文

2006-02-21 | 読書
 昨日雑誌が送られてきた。

年末に書いた「国際子ども図書館」の文章と写真。
NPO法人家づくりの会の設計者が順番で担当し
住宅雑誌、ニューハウス4月号
「良質空間探訪」の4ページ(P176)
建物を見学し、カメラマンの撮影に立ち会い、
文章を1000も時程度つける。

残念ながら私の号で最終になり、後続の企画を考慮中だ。

当初の「帝国図書館」は明治39年に1期工事が完成し
2期工事は昭和4年、それっきり初期の設計図は完成を見ず
平成14年「国際子ども図書館」として、増改築を行った。
明治・昭和初期・平成の変遷を反映している建物として取り上げた。
最初は別のグループの「建築散歩」の幹事で下見に行き
次はホンちゃんの見学会で2回目。
3回目は近くに行ったついでに友達を誘って一巡り、
4回目の取材で原稿にした。

こんなに何回も行く記念的建物はめったに無い。
とても詳しくなったものの、
限られた文字数で上手く説明できないのがもどかしい。

建築的・歴史的・謎解き・図書館の変遷
身分階級・男女差など知れば知るほど垣間見えてくるのが面白い。

上野公園に行かれた際は是非足を延ばして下さい。
無料で見学でき、カフェテリアの一休みは気分爽快です。
国際子ども図書館

そうそう、ニューハウス4月号も書店でご覧下さい。
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乃南アサ・ホラー「あなた」

2006-02-20 | 読書
 先週の連休と昨日は読書三昧。

私の必須小説家の一人「乃南アサ:あなた」
上下2冊の文庫本
例によって腰巻とカバーは読む前に外す。

大学受験2浪の主人公は、かなりアバウトな男の子
それでももてまくり、3人の女の子を掛け持ち
受験生のせっぱ詰まった心情や家庭環境が描かれる。
あっ、この子があやしい・・
だんだんとホラー度がアップしてくる2冊目になると
まさに「陰陽師」の世界
やはり「○○の霊」だった。
(書けないのがつらい)

乃南アサさんは60年生まれの45歳
こんなに若者の心情に詳しいとは驚き!
どんなところで取材しているのだろう?
普通に明るくしている子どもが「怖い」
屈折している。
何食わぬ顔の下に、違う顔を持っている
本当だろうか??

それにしてもあのアバウトな受験生が早稲田大学に入学し
ステキな年上の女の子の心を捕らえるなんて
もう少し書き込んで欲しかった。

昨日は「桐野夏生」の「リアルワールド」を読んだ。
こちらは屈折した高校生(後日書きます)

食卓の上には「「天童荒太」「包帯クラブ」
屈折を通り越して曲がりくねった子供たちだろうし
今の子供達にとって世界はそんなにつらいのかなあ・・
それとも小説家の格好な題材なのか?

屈折をまっすぐに通り越してきたおばはんなのかしら?
私は・・
コメント (1)
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ビミョー~薔薇茶

2006-02-18 | 自然・風景
 バラ茶をホンの少々頂いた。

10個程度を急須に入れて、2杯楽しめるとのこと。
早速キチンと10個を入れて、熱湯を注ぎ少し待つ。
お味は?
ほこりの味が少し・・
もう一度戻して辛抱強く待つ。
「色はなし」いただいたメモに書いてあった。

今度はかすかに甘い味が、スッと行きすぎる。
確かにバラの味?
非常にビミョー・・
バラ茶といえどもミニバラの蕾でなくハマナスの蕾。
ネットで調べると
バラ茶
透明のポットとカップがいいらしい。
透けて見えて味も良くなるかも・・

今日も現場と打合せで東奔西走、慌ただしかった。
こんな日にこそ、
落ちついでバラ茶を楽しむのがいいのかもしれないが、
「腹へった!」お腹がグー

当分優雅なバラのような生活は無理らしい。
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小説北方謙三「白日」\0

2006-02-17 | 読書
 私は本を読む前にカバーを外してしまう。
ずれたり、外れたり気を使わなくて済む。
書店では裏のあらすじをざっと読んでから買う。

この北方謙三の文庫本は「白日」は
読んだ後に腰巻の文字を見て「えっ」
「天才能面師の魂に巣食う“母なる地獄”」
地獄は母だったのかなあ??
母ではなかった気がする
「叔母っだったのでは?」
いいのかなあ?違和感だ。

中身は心に葛藤を持った人達の能面にまつわる話。
売れっ子能面師だった主人公は
海釣りとルアー造りで生計を立てている。
ぶっきらぼうで、無愛想で無欲が魅力的。
ルアー作りと釣りの場面がリアルで面白い。
北方謙三の小説ってこんなにストイックなのか?
ハードボイルドではないの?
始めて読むけれど、いいなあ・・
半分までそんな感じ。

魅力的でお金持ちの女の人が現れてからがらりと変わる。
やはり北方謙三・・

スッタモンダあった揚げ句
また元の生活へ(たぶん)

「・・激しく心を揺り動かされる自分がいることが、   
   どうしても納得できない。
   いつか、君の面を、ただの物として眺めてみたいよ」
終り頃のページ、
主人公の能面を1年が暮らせる金額で手に入れた人の言葉。

節穴の目の私は、能面は能面にしか見えない。
いつか、そのもの以外の目で、
物が見える日が来るのだろうか?

それにしても、腰巻の「五島龍君」は可愛い
妖精のよう・・
そのもの以外の「目」だろうか?
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嬉しい拾い物・臘梅\0

2006-02-16 | 自然・風景
 今年の冬は適度なお湿りがある。
工事現場は予定が狂ってしまって大変だけど
インフルエンザは大流行にならず、雨のおかげ?

日曜日のウオーキングの帰りに臘梅を拾ってきた。
臘梅が木の下の落ち葉に散っている。
風がひどかったせいか黄色が目立つくらい多い。
良さそうなのを拾い集め
(決して枝で咲いているのは摘まない)
ハンカチにそっと包み持ち帰る。
食卓の上に置くと、2~3日は香りが部屋中に漂う。

幸せな気分

拾っている最中、繋がれているビーグル犬と目があった。
しゃがんでセッセと集めていると
いきなり耳のそばで鼻息
ワンちゃんがひき紐をギューンと延ばして
「くんくん」じゃれつかれた。
「いいこね」頭をなで、首をサスってまた集める。

「あんた、そんなとこで何してるの!!」
えっ、臘梅を拾ってる、ロウバイ・・(親父ギャグ)

私のことではなかった、ワンちゃんのこと
「寂しかったようでしたよ」
「すいません」飼い主は紐を縮めて連れていく。

匂いの消えた臘梅はカサカサになって屑篭行き。
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猫に小判・コニャック1928年\0

2006-02-15 | その他
 昨日のバレンタインデーはディナーに出かけた。
歩いて10分の小さなレストラン「アマレット」
母と娘二人でやっている、たった8席のこじんまりしたところ。
昼は松花堂弁当、夜はフレンチになる。
営業していない昼間は本当に目立たない。
昨夜だってひっそりと暖かい光が漏れ、
道路際の植木鉢でどうにか格好がついている程度。

「アマレット」のファンのカナさんは大事そうな包みを抱えている。
私とフクさんは気楽な手ぶら・・
レストランはお食事時だというのにお客はゼロ。
たしかこの前も私達だけだった。

カナさんが大事に抱えていた包みは
「アルマニャック」(写真左)1963年もの
「持ち込みもいいのよね」「もちろんです」
ロウで封印されている栓を慎重に温めながら、開けて出してくれる。
「この前お預かりしたコニャックも残っています」
こちらは驚きの1928年物(写真右)
「誰も生まれていなかったね」
製造から78年も経た貴重な1本。

「残しておいても仕方ないから美味しく頂こう」
肝臓に障害が出て沢山は飲めないカナさん
お相伴に預かる私は幸せ者ながら
ちょっともったいない
ブランデーは元より、お酒に疎い私には「猫に小判」

「コニャックはやさしいから食前酒にして
お肉の時はパワフルなアルマニャックにしよう」
カナさんのいう通り、コニャックは柔らかい香りと舌触り
「だんだんと香りが変わるから、香りを楽しんでね」

前菜はサーモンと生野菜のサラダ
パンは自家製のバターの入らない天然酵母
適度な歯ごたえでお代わりをしてしまう。
メインは3人ともばらばら「牛の香酢ソース煮」
「スペアリブのバーブ焼き?」「ヒラメの・・」
どれもお味は抜群、
名前はお料理とともにお腹に入ってしまった(忘れた)
3人で均等に分け合って3種類を味わう贅沢さ。
しっかりした味のお料理にアルマニャックは相性ピッタリ。

ここでお腹はぱんぱん・・
それでもデザートを所望
大食漢のカナさん(失礼)はチョコレートケーキ
ブランデーを3杯頂いたフクさんと私は手作りチョコレート
小指ほどのチョコレートでブランデーの2種を飲み比べる
どちらもいい感じ。

「また来ようね」
飲みかけををまたキープ
これで一人5千円でお釣りを辞退。
私達以外のお客はなし、よくやっていけるのものだ。
「趣味なのか・ランチは混んでいるのか?」
謎の多いレストランの大満足な夜だった。

今日午前中までブランデーの香りが漂っている気分だった。
(二日酔いではないのに・・)

何事もお金に換算しがちなご時世
大事なブランデーを惜しげもなく出してくれる
カナさんに乾杯!! 
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木材の加工・進化か堕落か?

2006-02-14 | 仕事・建物
 木材の加工品が届いた。
真ん丸の加工品

丸太の磨きや絞りは、床の間などに使われる。
磨き丸太は針葉樹の皮を剥いで、つるつるに仕上げたもの。
絞り丸太は自然に縦じわが出来た天然物と、
プラスチックのストロー状の物を皮の上からくくり着けて
成長させた人工地物に分けられる。
当然天然物の法が複雑な形状をしていて高価。
どちらも上から下まで同じ太さにはならない。

通常は末口(一番細いところ)の直径を指定し(Φ150ミリなど)
一番太いところは指定寸法より3~5センチも太くなる。
そんなところを克服した製品が集成材だった。
木材のいいところだけを寄せ集めて接着し、丸く加工をする。
以前から多く使われていた手摺(写真下)などはこれに当たる。
主に広葉樹の堅木(ナラ・タモなど)
届いたのは針葉樹の加工品だった。

右手は集成材にして表に薄い1ミリ以下の杉が張ってある。
左手はスギノ無垢材を丸く剥いて上下同じ太さにしたもの。
上下同じ太さは使いやすいものの、
木目が出るのはどうなることやら・・

天井の竿縁などは鞘に入れて成長させたり、
山で加工したものだが
現在は工場で加工をしてしまう。

進化か堕落か?
高級な数寄屋ならいざ知らず
これから増えるのかもしれない。
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カワセミに会えた!\0

2006-02-13 | 自然・風景
 連休の昨日「今日も来てるかなあ」
東京国際マラソンの中継が終り、
風が強いことは承知の上
和田堀公園にウオーキングに出た。

予想を超えた寒い風、顔が痛い、目が痛い。
夫婦づれを追い越し、子供づれを後にして
脇目も振らず20分。
和田堀池は風が少ない。

いた・いた。
カメラを構えるおじさま達が並んでいる。
おばさま二人づれが「どこどこ・・」
おじさまに聞いている。
「ほら・水から30センチのとこ」
「あ!茶色いのが見える」
「分からない・・」
望遠付きデジカメでピントを合わせてくれる。
「分かった!」
私だけが何処か分からない。
「見られてよかったね」
ギャラリー二組はそうそうに退散。
「後10分もすると、また夕飯に来るよ」
待ちきれずにその場を離れる人。

目を凝らしていた私がようやく
赤茶のお腹を見付けた。
その時「ぴっ!」
一声鳴いて、セットの臘梅の枝に飛び乗ってきた。

右を向いたり下を見たり
5~6mの近さで恥じらいもなく、危険も感じず
実に自然そのもの。
こんなまじかで見るのは始めて。
感激・・

一瞬のうちに輪の中の魚をとらえてまた枝へ。
あっけにとられていると、
隣で「カシャ、かしゃ、カシャ」連写。
私も慌てて、バカちょんデジカメで「カシャッ!」

カワセミ君(?)はのんびりユックリ
魚を飲み込む。
魚を狙うときは正面向き
魚を食べるときは後ろ向き、お行儀がいい。

その後4~5回も魚を取り
奥の島へ飛んでいってしまった。
「今日は長かったなあ」
正味20分ぐらいだったろうか。
じっくり観察できて写真も取れた。

小型のデジカメに望遠を付けているおじさまに
「そのカメラでは無理だよ」言われてしまう。
「何倍の望遠ですか」「3000ミリくらいかな」
撮った写真を見せてもらうと、
どれもバッチリ、しっかり玉虫色の背中が写っている。
「傑作ですね」

勇んで帰り、パソコンに取り込むと
やはり無理。
バカちょんの3倍ズームは、
どれも、ぼおけ・ボケ・・
シャッターチャンスはいいのに、がっくり。
(2月4日前編)
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懐かしモダンでエコの家\0

2006-02-10 | 仕事・建物
 朝早くから出かけた。

先週急遽住宅の記事を書くことを依頼された。
このところ、仲間の人達から電話が掛かる事が多くなった。
曰く、窓口当番の日を交代して。
曰く、原稿を書いて。
曰く、講座の講師をして。
都合がつくかぎり願い事は聞くようにしている。
があまりに続くと電話が掛かると、身構えてしまうようになる。

今度の依頼が一番おおごと。
住いを拝見して建て主さんのお話を聞いて、
スナップ写真を取り、見開き4ページの原稿を書く。

仲間の設計をした家を見るのは勉強になる。
建て主さんのお話を聞くのも楽しい。
しかし、それを原稿にするとなると話は変わる。
ただの楽しみでは終れないところが恐い。
まあしかしどうにかなるさ・・

坂の途中の住宅、地下に当たる部分は鉄筋コンクリート。
その上の2階は木造、いわゆる混構造だ。
さぞかし設計が大変だったことが伺える。

最初に2階のリビングに入ると、
あれ?懐かしい感じ、構造の柱や梁が全部杉材。
床板は節がそこここに見える。
壁は真っ白なしっくいと白のモザイクタイル。
ここがモダンさを感じさせる。
床の窓際にはOMソーラーの床グリル。
階下の天井を見上げるとグリルが見え、床板の裏側がそのままでている。
無駄なものをいっさい排除し、エコ生活をされている一家の象徴の様。

雑誌の撮影と一緒だったこともあり
4時間近くも掛かってしまった。
お礼にと、ファミレスで「味噌カツ定食」をご馳走になった。

よかったのか、悪かったのか・・
原稿は頑張らねば・・
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