前回マトウダイを注文しましたが、その箱中に多数のヒメAulopus japonicus Güntherが入っていました。このヒメは以前に海幸丸にのせていただいた際にもよく上がっていた魚でした。体は美しく、大きい背鰭が特徴、まるでカサゴの仲間のようにも見えますが実際はヒメ目ヒメ科の魚です。ヒメ目の魚にはマエソなどのエソ科、「めひかり」の名で知られるアオメエソ科、深海性の「三脚魚」などを含むチョウチンハダカ科、中~深層を遊泳し、冬になると海岸に打ち上げられることもあるミズウオ科など豊富なキャラクターぞろいです。
撮影したはいいけど、あまり良い写真ではないです。残念です。この写真は魚の写真として使えない、重大な欠点があります。さて、どこでしょう。
この魚は実はあまり重要食用種とされず、せいぜい練り物の原料にされる程度。ですが、利用法によっては他のやり方でも美味しく食えるはず。私もヒメを食べるのは初めてなので、試行錯誤しながらのチャレンジ。
てんぷら
てんぷらにしてみました。小骨はわずかにあるものの、かなり美味しくいただけます。祖母にも好評でした。
から揚げ
意外なヒット。3枚おろしにして衣をつけて揚げます。骨も気にならず美味しく食べられますよ。
タタキ
「かつおの~」ではないほうのたたきです。ちょっとたたきすぎてかなりもろく・・・。でも美味しかったです。骨は全く気になりません。身にはそこそこ脂がのっています。このままあげてもおいしいかもしれませんね。
結論として、小骨が若干あるものの、から揚げやてんぷらなどは十分美味しいものでした。ほか干物などという考えも頭をよぎりましたが家にはそんなものを作る設備はありませんでした。残念。どんな魚でも、使い方次第でよいものになりますね。