魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

フィリピン魚9.ハシナガチョウチョウウオ

2012年02月07日 18時36分49秒 | 魚紹介

チョウチョウウオ科のハシナガチョウチョウウオChelmon rostratus (Linnaeus)です。ハシナガチョウチョウウオは、吻が長いユニークな体、大きな目玉模様、体側の橙色の横帯が特徴でいかにも、熱帯魚らしいルックスを持つ魚です。フィリピンはサマール島で採集されました。地震は大丈夫でしょうか。気になります。

分布は西部太平洋から東部インド洋にかけてですが、日本では少なく沖縄では非常に稀となっています。ただし幼魚は2003年に神奈川県三浦半島でも漁獲されます。その際のエピソードなどは荒俣 宏・さとう俊・荒俣幸男 著「磯採集ガイドブック」(採集者のバイブル的存在)などで紹介されています。

この魚はフィリピンでは漁獲されており市場にもでるようです。人をあまり恐れないそうですが水槽内ではやや餌食いの面で難しいという意見もありそうです。

ハシナガチョウチョウウオ属魚類は西部太平洋からオーストラリアにかけて3種類のみが分布しています。観賞魚としての流通はフィリピンやインドネシアに分布する本種が最も多いと思われます。オーストラリアの温帯域沿岸にはハシナガチョウチョウウオ属にそっくりのChelmonops属が分布します。

 

コメント (2)
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