クロユリハゼ科のサツキハゼParioglossus dotui Tomiyamaです。昨年、三重県で採集して我が家につれてきました。
採集時点では10匹ほどいましたが、他の魚に捕食にあうなどのこともあり、現在は6匹になってしまっています。1個体、えらいやせてしまい背骨が曲がっているのがいて心配しましたが、よく回復しました。この個体と、その後ろの個体は、下の90cm水槽にいたもので、最近上の水槽の群れの中に戻しました。
サツキハゼは自然の海では、汽水域や内湾の漁港のような場所でカキの殻や障害物などに身を寄せています。水槽内でも岩やサンゴなどを入れてやるとよいのです。ただし、あまり入れすぎても鑑賞しにくいです。このように飾りが少ない水槽では、ほかの魚の捕食の対象となってしまうこともあり、難しいものです。ここでは、サツキハゼと一緒に飼育しても、サツキハゼがストレスを受けにくいような魚と一緒に飼育しています。具体的に述べますと、イソハゼや、ベニハゼ、イレズミハゼの仲間です。
これは一番大きな個体。サツキハゼも水槽で産卵することがあります。ただ、仔魚の餌にはプランクトンが必要とされており、仔魚から稚魚に育てるのも難しいです。だれか、この辺で小型海水魚の養殖をやっている方はおりませんかね~
●おまけ
日曜日に「ラパス」さんでLEDライトを購入。強い青の光を放ちます。
オオタバサンゴはLEDで蛍光色に輝きます。この写真ではうまく色が出ていないのですが、実際にはもっときれいです。このサンゴは、餌を与えると元気に育ちます。餌はたまにイワシのミンチや、プランクトンなどを与えています。
このLEDは青が強く、上に写っておりますアケボノハゼNemateleotris decora Randall and Allenは色がかぶってしまっています。朝と夜につけ、ほかの白色球は昼間に点けてます。
ニュースでもご存じかと思われますが、世界で1頭だけ残っていたガラパゴスゾウガメの亜種が絶滅してしまいました。もともと食用にもされていたようで、乱獲などもあったのでしょう。どんな種でもそうなのですが、食べるにせよ、飼育するにせよ、地球からその資源を「いただく」という考えが大切なのだと思います。そして、そのために節度ある捕獲が大事なのです。