浅い潮溜まりではハゼもよく見られるがイソギンポの仲間も多い。かなりの数を見ることができた。
今回イソギンポ科の中でもっともよくいたと思うのがこのカエルウオ。採集したときは深い緑色というか、紺色なのであるが、この個体は採集してきたばかりで興奮しているのか、体側に細い白色横帯が多数入っている。眼の上には大きな皮弁がふたつあり、可愛いのである。今回は2個体採集したが、どちらの個体も雌でったようだ。
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飼育すると、このように暗色がめだつ。体側には横帯が入るが、フラッシュでもたかないと、あまり目立たない。
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カエルウオの雌。これはもう1匹採集してきたほう。大きな水槽で今のところ2個体、うまく飼育できているように思う。しかし同じ種類同士はやはり争うようだ。これはガラスの壁面にうつった相手を威嚇しているところなのだろうか。
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もう1種カエルウオの仲間を採集してきた。これはセンカエルウオと思われるもの。
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これは水がほとんどなくなった潮溜まりで大岩をどけると見られた個体。この個体には大きな背中線皮弁が見られる。雄のようだ。
この種類はカエルウオと違い、体側の縦線がめだつ。また、頭部には褐色の点々があったり、線があったりするのも面白い。自然の中で見た感じでは、カエルウオよりも薄いベージュ色の体をしていて、別種ではないかと思い追いかけたらやはり別種のようであった。
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眼の上の皮弁は掌状になるなども他のカエルウオとは違う。とても面白いカエルウオである。水槽ではまだ慣れていないのか、近づくとすぐに岩の中に隠れてしまう。
これで磯採集の記事は最後。次は小物釣りのお話。