久しぶりに貝類標本の整理。これはビワガイ科のビワガイ。腹足綱・盤足目・ビワガイ科の貝である。形が琵琶に似ているからビワガイというらしい。分類学的にはヤツシロガイなどに近縁らしい。同じビワガイ科にはオオビワガイやイチジクガイなどがいる。しかし私はこの個体しか見たことはない。
このビワガイはあの篠田麻里子さまの地元、福岡県糸島市産。私が拾ったものではなく、底曳網で漁獲されたもので、港に放置されていたもの。死殻で、中にはヤドカリが入っていた。というか漁業従事者、マナー悪いですな。釣り人のマナーについても言えたものではない。
マナーは置いておいて、この貝殻の構造が繊細で非常に美しい。基本的には沿岸域の浅い場所に見られる巻貝である。貝殻には赤黒いシミのような模様が入っている。この個体は2002年の5月ごろに採集している。