やはり貝殻を整理していたら出てきたもの。リュウテンサザエ科の貝であるタツマキサザエと思われるもの。最初は西太平洋に生息する「リュウテンサザエ」かと思われたが、貝の図鑑などを見るとこちらの種のほうが近いようだ。やはりリュウテン属であり、あの有名な食用種であるサザエと同じ属。しかし、大きさはこちらのほうがずっと小さい。
貝殻にはスレ傷があり、口も大きく欠けている。また、フタもない。完品には程遠いが、この色彩は美しい。この角度から見ると陸生のマイマイのようにも見えるから不思議なものである。ちなみにこの貝殻は死殻(もしくは生きたもの)を拾ったものではなく、ヤドカリがこの貝殻に入っていたものであり、それならばこの状態は仕方ないかもしれない。これは喜界島で2010年に塩だまりで採集したもの。