きょうは7月30日。元AB48の島田晴香さんの母校「日大三島」甲子園おめでとうございます。
さて、今回はぶろぐの名称「魚のぶろぐ」ですが、最近こん活ばっかりだったので、今回はタイトルの通り、久しぶりの魚類のご紹介。スズキ目・ベラ科・カンムリベラ亜科・カンムリベラ属のムスメベラ。
ムスメベラは体側に黒い縦線が入り、遠目ではホンソメワケベラの類に見えなくもない。幼魚はホンソメワケベラにさらに似ている(残念ながら写真はもっていないのだ。ゴメン)。実際にホンソメワケベラと同様にクリーニングの習性がある種類とされるが、大きいものは底生の無脊椎動物などを捕食するようになる。
ムスメベラ尾鰭
ムスメベラの学名はCoris musumeという。従来はCoris pictaとされていたが、この種は1801年にニューサウスウェールズのものを基に記載されたもので、オーストラリアとニュージーランド周辺海域の特産とされている。一方Coris musumeはジョーダンとスナイダーが1904年に日本から記録したものである。日本の温帯海域から台湾に生息し、沖縄や小笠原諸島でも見られる。Coris pictaは尾鰭が明瞭に黄色っぽく、尾鰭が黄色くない、もしくはわずかに黄色いムスメベラと見分けられそうだ。英語名はムスメベラがJapanese comb wrasse、Coris pictaがAustralian comb wrasseというが、これは体側の模様をクシ(comb)に見立ててつけられた名前である。これに主な産地の国名をつけている。Wrasseは英語でベラ類全般を指す。
煮つけは美味。上からアカハタ、アカササノハベラ、ムスメベラ
日本では千葉県以南の太平洋岸に見られ、先述のように沖縄や小笠原諸島でも見られる。ただし、個体数は多くないと思われる。浅場ではあまり見られないように思う。水深20~50mほどの岩礁域やその周辺の砂底に生息しているが、亜熱帯地域では深い場所にいるかもしれない。この個体は小笠原諸島で釣りにより採集された個体。煮つけで食べておいしかった。地元で釣り船店を経営されている山田良一さんより、いつもありがとうございます。有名な魚であるがなかなか入手出来ていなかった魚なだけに特にうれしいもの。