![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/35/9fdb6644e7e076f9d8b55b75eea4ad21.jpg)
(今回の記事は2019年4月16日にアップしたものですが、某社社長氏によりぶろぐをすべて消された後復旧を試みるも復旧できなかったため、ノン・オリジナルのものとなります、ご了承ください)
イトヨリダイ科・タマガシラ属のタマガシラに久しぶりに出会った。2013年の秋以来なので5年ぶりくらい。見た目はタイの仲間ににているが、タイ科とはやや異なるグループの魚ではある。イトヨリダイ科ではあるが、イトヨリダイの特徴的な、あの芸術的な黄色縦線が見られず、タイの仲間のように見られるのであろう。体側には太い赤色の横帯が入り、よくにたアカタマガシラと見分けることができる。また日本産タマガシラ属魚類のもう1種、キスジタマガシラとは前鰓蓋骨に鱗がない(キスジタマガシラにはある)ことにより見分けられる。
決して珍しい魚ではなく、私も何度も見ているのであるが、ぶろぐにはヨコシマタマガシラ属の種や、アカタマガシラの紹介はしていたものの、このタマガシラについては紹介していなかった。沖合底曳網漁業では比較的浅い場所を曳くとき(100mほど)に網に入る魚であるが、けっこう数多く、普通にみられる魚のため、他に入る珍しい魚を優先してしまい結果的に紹介できなかったというのが正しいかもしれない。今回のタマガシラはある「青い魚」を購入する時についでに購入したものである。この「青い魚」については紹介する予定はないのであしからず。下手したら...。なお先日ご紹介したハナメゴチもその中に入っていたもの。
イトヨリダイの仲間は白身であるがその中でも色が薄くついていて綺麗である。ただしイトヨリダイのような黄色線がなく、幾分地味に感じられるかもしれない。身のほうの味もかなりよく、それでいて比較的安価、大衆の味方である。分布域は広くて、千葉県館山~九州南岸、日本海、九州西岸の東シナ海。海外では朝鮮半島、台湾、東沙、西太平洋~東インド洋。水深は50~210mまでで、南方ほど深いところ(生息に適した水温)に多いと思われる。魚類検索では「沖縄島」との記述もあるが、おそらくはかなり少ないものと思われる。今回のタマガシラも長崎県 印束商店の石田拓治さんより。いつもありがとうございます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます