だったんだろう、、、
フィギュアスケート・グランプリシリーズ第5戦ロシア大会。男子フリー後半グループの最初に登場した羽生結弦、最初の4回転トウループが3回転になってしまったが、きれいに下りた。その後もジャンプに大きなミスはなかったが、なぜかステップに入るところで転倒 惜しかった。
しかし、ジャッジスコアが出て、転倒よりもっと惜しかった事態が判明。3つめのコンビネーションジャンプの3回転ルッツ+2回転トウループが"kick out"(無効)になってしまったのだ。ジャンプの無効といえば、スケートアメリカの織田信成が記憶に新しい。コンビネーション多すぎた?
多すぎない。織田信成は、2つ目のトリプルアクセルが+SEQにカウントされて、最後のコンビネーションが4つ目になってしまって無効となったが、羽生結弦のコンビネーションは3つ。それなのになぜ?
と思って数え直したら、「ザヤックルール」その1「3回転以上のジャンプに関して、同じ踏切で同じ回転数のものは、2つを2回までしか挑戦できない。同じものを3回跳んだら3回目が無効。2回跳んだものが3種類になったら、3種類目の2回目が無効」に違反。2回跳んだ3回転ジャンプが、3種類になってしまっていた。
跳んだジャンプ(カッコ内は回数)は:3回転トウループ(1) トリプルアクセル(1) 3回転フリップ(1) 3回転ルッツ(1)+2回転トウループ トリプルアクセル(2)+3回転トウループ(2) *3回転ルッツ(2)+2回転トウループ 3回転ループ(1) 3回転サルコウ(1)
トウループ、アクセル、ルッツが各2回。3種類目がルッツだから、*の3回転ルッツ+2回転トウループが無効。(違反のジャンプが含まれるコンビネーション/シークエンスは、まるごと無効となる)
同じトウループでも、4回転と3回転は別物として数えられるので、最初の4回転が4回転としてカウントされていれば、3回転トウループは1回しか跳んでいないことになり、問題はないはずだった。しかし、4回転で転倒したり回転不足になることは想定していても、何気なく3回転で下りてしまうことは想定していなかったと思われる。
この"kick out"を回避するには、トリプルアクセルのコンビネーションにつけた3回転トウループを2回転にする以外、手はなかった。この時点では気づいてなくて、4回転が跳べなかったり転倒があった分を取り返そうと、頑張って跳んだところ。いっそ、トリプルアクセルがうまくいかなくて、3回転を続けられなかったほうがましだったことになる。ややこしい
ちなみに、2位のパトリック・チャンも今回無効ジャンプで点を損している。こちらは織田くんと同じパターンで^^;転倒したコンビネーション予定のルッツが2回目で+SEQ扱い、3つめのコンビネーションが4つめの扱いで無効。これはダブルアクセル+3回転トウループだったが、ダブルアクセルだけで止めておけば逃げ切った可能性大。2位でもファイナル進出だからいいじゃん!と思うけど、1位と2位では賞金の額が違う 本人としては口惜しかったかも。
もうひとつ想定外。私は出かけてたので生放送を見られなかったんだけど、帰ってからウェブTVの録画放送を見たら、男子フリーの最後の3人くらいから始まった。。。番組表をチェックすると、そのくらいの時間から放送が始まった模様。今回は全部が生じゃなかったらしい 今もエキシビションが行われている時間だが、放送は日本時間朝の4時から。。。残念。
逆に想定内だけど、やっぱり腹が立つのは、地上波放送でのペアの扱い! フリー演技全部を放送できなくても、高橋成美/マーヴィン・トラン組が2位になったことに言及してもいいんじゃないの
個々の演技についてはまたあとで。