フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第3戦、チェコ大会、女子フリー(ジャッジスコア)と結果。樋口新葉選手が2位&木原万莉子選手が4位
全員の映像はこちらで。
23 エフゲニア・メドヴェデワ(ロシア) SP:55.92(2) FS:115.20(2) 合計:171.12(1)
「Ein Sommernachtstraum」「Tango Tschak」♪ 余裕のあるジャンプは全て片手上げまたは両手上げでGOEを稼ぐ作戦。スピン3つもレベル4で隙はないようだけど、ルッツでeがついてしまうのがちょっと響いてフリーは2位。
マリオネット風のご挨拶が可愛い
24 木原万莉子 SP:53.84(4) FS:102.21(3) 合計:156.05(4)
「Maria de Nazareth」「Dance of the Young Moorish Slaves」(「アイーダ」より)♪ 冒頭からフリップ、ルッツと3回転を決めて波にのった。ステップでは女奴隷の妖艶な雰囲気を表現。曲の変わり目のところにスピンが入るのが、うまくアクセントになるいい構成。回転不足が一つあった以外ノーミスで、田村岳斗コーチも頷いていた。
25 樋口新葉 SP:52.75(5) FS:116.93(1) 合計:169.68(2)
ガーシュイン「Piano Concerto in F」♪ 最初からぐいぐいスピードにのっていく。まず3回転ルッツ+3回転トウループ。ループもサルコウも問題ない。ピアノの音をよくとらえているステップもいい。終盤にダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループの3連続、まったくスピードが落ちない。終わって思わずガッツポーズ。
ジャッジスコアを見ると、!のついたフリップで一人だけ-1をつけたジャッジがいた以外、GOEにマイナスがなかった。フリーは見事1位
27 カレン・チェン(アメリカ) SP:60.68(1) FS:100.27(4) 合計:160.95(3)
「ゴッドファーザー」♪ タンゴのアレンジ。冒頭の3回転ルッツ+3回転トウループで転倒、後半のフリップもステップアウトとジャンプの調子がいまいち。ステップでは雰囲気を出そうと頑張っていたんだけど。
28 エリザヴェタ・イウシェンコ(ロシア) SP:54.41(3) FS:93.41(5) 合計:147.82(5)
「Fantasy for Violin and Orchestra ("Ladies in Lavender"より)」♪ オーバーターンやぎりぎりこらえての着氷、後半の3連続で転倒とベストは出せなかった感じ。なんでもないところで一瞬引っ掛かったり^^; 余裕のあるところでは片手上げジャンプも見せた。ロシアではメドヴェデワ選手やサハノヴィッチ選手がいつもやっているから、自分もできるところを見せないといけないのかな
メドヴェデワ選手が2大会連続優勝で、ジュニアグランプリファイナル進出を確実にした。樋口選手は次に出場予定のドイツ大会で3位以内なら、かなり可能性が高くなる。3位のカレン・チェン選手もドイツ大会出場なので、ライバルになりそう。
木原選手もISU主催大会初出場で、しっかり実力を発揮できてよかった 4位なので、もう1大会エントリーできるかな?(日本スケート連盟の派遣基準によると、2大会目のエントリーは、ファイナル出場の可能性がある4位以内に入った選手が優先)
男子フリーに続く
4回戦や準々決勝と比べたら、“あっさり”勝ってしまった・・・錦織圭
全米オープンテニス2014、男子シングルス。四大大会で日本人男子がベスト4に進むのが81年ぶり、全米オープンでは1918年の熊谷一弥さん以来96年ぶり、と大きなニュースになっていたが、とうとう、歴史を塗り替えた。シングルスでは男女通じて日本人初、四大大会決勝
見始めたとき、第2セットの第4ゲーム。第1セットを取っているのを見て、なんか見るほうも気持ちに余裕が なにしろ準決勝では1ポイントごとに騒いで、長男に「うるさい~」と叱られ、「なんで自分の息子のように必死に応援してんの」と呆れられたので(笑)
ところがいきなりブレークされるから、焦る ブレークバックどころかさらにブレークされて1-6で第2セットを落とした。長いラリーをしたくないのか、ドロップショットを打っては逆に決められたりミスになったり、、、私が見てないほうがいいのかしら
なんだか第2セット終盤は、少し力を抜いてるような気もしてたら、第3セットはビシッとサービスキープ。4-3でジョコビッチのサービスをブレークして5-3としたが、次でブレークバックされて結局タイブレーク。。。また長い試合になるのか。。。
いいサービスで最初のポイントを取った。ジョコビッチはラリーの中でミスが出る。7-4で錦織、セットカウント2-1とする。
第4セットの第1ゲーム、ちょっと席を離れてる間に錦織がブレークしてた こうなるとジョコビッチも、錦織のサービスでプレッシャーをかけてくる。0-30とか、ポイントを先行されたりする。
しかし、慌てなくなった。いいサービスを入れて、きっちりポイントを取る。ジョコビッチが攻めまくっても食らいついてラリーをつなげるので、我慢しきれなくなるのだ。ほかの選手だったら決まってる球で決まらないキツさ、、、これが効いていく。
サービスもよくなって、エースが出た。ジョコビッチと遜色ないスピード。5-3として第9ゲーム。リターンエースが決まる。もうラリーで負けない。30-40、ジョコビッチのストロークがアウト。
・・・勝った
「No.1に勝てて嬉しい」「日本でも大きなニュースになってるかな、朝の4時だけど見ててくれるかな」はい、見てました
マイケル・チャンがコーチについたことを、メディアは毎回質問する。錦織はチャンのことだけでなく、コーチングスタッフ全体がうまく機能している、というように答える。
ここ数日、テニス関係者がメディアで説明している話によると、チャンをコーチに迎えようと考えたのは「世界のトップを知っている人の話を聞きたい」。主にメンタルの部分でのアドバイスを期待していた。
しかし、実際には技術的な細かいところをあれこれ指摘されたり、体力トレーニングをみっちりやらされたりしたらしい。全面改造に着手した
その効果は大きい。左右に振られ、厳しいところに打たれたとき、以前は届いてもラケットを出しただけで、結局次で決められることが多かった。今の錦織は、スライスなどでしっかり時間を作りつつ、相手が強打しづらいところに返して、体勢を立て直してしまう。
打球音を聞いていると、明らかに相手より早い打点で打っている。相手が攻めきれなくなるわけだ・・・
決勝の相手はフェデラーかチリッチか。どちらでも、最高のテニスをするだけ!楽しみ