草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

鳩山の「東アジア共同体」はポーズだけ

2009年10月17日 | Weblog
 東アジア共同体は、大東亜共栄圏とどこが違うのかね。そこまで考えないのが、民主党と鳩山首相なんだよね。新左翼の理論家で、哲学者の広松渉が、死ぬ直前にアジアにこだわっていたっけ。京都学派の高山岩男を再評価したのも、それがあったからなんだよね。中国文学者の竹内好も、脱亜の議論を批判していたよな。しかし、広松にしたって、竹内にしたって、現状の中国や北朝鮮を丸ごと認めていたわけではないよ。日本と中国などが提携するとしても、それぞれの体制が変革されることが前提なんだよね。つまり、東アジアが一つにまとまるには、日本に革命を起こすと同時に、中国の共産主義体制がひっくりかえらなければ、先には進まないんだよね。生易しいものではないんだよな。小室直樹の師である経済学者森嶋通夫あたりの尻馬に乗って、時流に便乗しようと思って、鳩山は東アジア共同体を口にしたんだよね。森嶋なんか、学問的にはたいしたもんでも、絶対非武装を唱えたりした空想的平和主義者だよ。その意味では小室のほうがよっぽど上だよな。そんな学者が言ったことを鵜呑みにするんだから、政治家としての能力はないよね。しかも、中国だって、本心は迷惑じゃないのかな。言論の自由を認めるしかなくなるし、日本の文化的、経済的な攻勢にさらされかねないんだから。『支那革命外史』を書いた右翼革命家北一輝すらも、アメリカと戦うことにはためらっていたのに、鳩山は強気な発言をしているよね。核兵器を持つ気概もないのに、あくまでもポーズでしかないんだよね。へなちょこ鳩山では、アメリカと喧嘩できないもんね。
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国柄を破壊する民主党

2009年10月17日 | Weblog
 国体というと誤解されるから、国柄といわれているんだろうけど、それを容赦なく破壊しようとする勢力と、毅然として対決するのが保守なんだよね。今の民主党や鳩山首相のやっていることは、まさしく国柄をないがしろにすることだと思うよ。外国人に地方参政権を与えたり、夫婦別姓を法律にするというのは、これまでの日本人の価値観を否定することでしょう。家族や共同体の絆を認めない暴論でしかないよ。祖父の鳩山一郎が友愛を唱えたのは、甘っちょろいへなちょこな気持ちではなかったはずだよ。EUの提唱者クーデンオフ・カレルギーの本を翻訳したのも、ソ連や中国の共産主義に呑み込まれようとしている日本を、何とか救いたいとの思いがあったからだよ。共産主義に迎合するということではなかったんだよ。クーデンオフ・カレルギーの母親が日本人だったこともあり、武士道の美意識を重んじ、日本人のつつましい生活と、規範意識に共鳴して、友愛という言葉を使ったんだよね。「武士の情け」という気持ちと通じるんではないかな。フランス革命のスローガンそのままではないんだよ。宇宙人といわれて喜んでいるようでは、鳩山首相は話にならないよね。その前にまず日本人としての自覚がないとね。鳩山一郎の本をもう少し熟読した方がいいんじゃないのかな。
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