草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

戦後民主主義の負と岡田発言

2009年10月24日 | Weblog
 岡田外相による天皇のお言葉への発言は、断じて許されないけれども、色々考えさせられる問題を含んでいるよね。戦後の教育を受けた岡田にとっては、どうしてクレームをつけられるんだろと頭を抱えているんじゃないかな。国民のための天皇であれば、政治権力が交代すれば、それに合わせてあたりまえだと思ってしまうから。しかし、歴史をひもとくと、裏舞台は別として、公然と天皇を政治的に利用しようとすることは、タブー中のタブーなんだよね。薩長ですらそれはできなかったんだから。しかもだよ、天皇を死ぬほど慕う憂国の志士で、直接お言葉を賜りたいというのとは、岡田の場合は違うわけだから、袋叩きになっても弁護のしようがないよね。しかし、三島由紀夫も嘆いていたように、小泉信三あたりの入れ智恵で、週刊誌天皇になってしまってからは、天皇も威厳がなくなってきているよな。ここにきて、戦後民主主義のいい加減さが問われてきているんだと思うよ。象徴天皇という言葉も意味不明だし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする