霧があたり一面に立ち込める会津盆地は、四囲の視界が閉ざされていて、あらゆる事象の輪郭がぼけ、ついつい空想の世界に戯れることになる。水原秋桜子に「白樺を幽かに霧のゆく音か」という句があるが、それはまさしく今の会津の情景ではないだろうか。遠くから幽かに聞こえてくる音に、耳をそばだててしまうのは、目隠しにあったのと同じだからだろう。
会津とは川霧の地よむせび泣く汽笛の音が山にこだます
山走るゴールドラインゲート越え眼下はすべて霧の海かな
夕霧にかの人のこと思いけり宛なきメールは闇に向かいて
アジアとは霧の彼方のイデーなり五族協和の夢は潰えて
戊辰にも霧にまぎれて一群の会津の兵はさまよいてあり
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会津とは川霧の地よむせび泣く汽笛の音が山にこだます
山走るゴールドラインゲート越え眼下はすべて霧の海かな
夕霧にかの人のこと思いけり宛なきメールは闇に向かいて
アジアとは霧の彼方のイデーなり五族協和の夢は潰えて
戊辰にも霧にまぎれて一群の会津の兵はさまよいてあり
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