日本のネットで多数派を占める保守派言論によって、アメリカは勝手なことができなかったのである。オバマ大統領は今日午前、安倍首相と電話で会談し、「日米同盟関係の強化を確認した」と産経新聞のネットが伝えた。これがビッグニュースであるにもかかわらず、マスコミがそれを黙殺するのは、トクアノミクスだからだろう。オバマ大統領は「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲」と明言したとされるが、ここで中共に接近したりすれば、日本が核武装を選択しかねない。そうした危惧もあって、日米同盟を強調せざるを得なかったのだろう。外交のカードとして、日本の核武装は有効に働くのである。日本の技術をもってすれば、そんなことはおちゃのこさいさいなのである。これまで日本はそれをタブーにしてきただけだ。中共ばかりか北朝鮮までもが、核の恫喝をしてきている。日本は新たな決断をするしかないのである。保守派ですら、それを口にするのをためらってきたが、もはやその段階ではないのである。今から6年も前のウォール・ストリートジャーナルは、社説において「もし北朝鮮が世界を鼻であしらい、そして世界が無為無策であるならば、次のことは不可避であろう。それは、軍事的に自己主張をし、おそらく核武装をした日本の台頭である」と書いている。その時点ですでに、日本の運命は決まっていたのである。アメリカができることは、自分たちの核兵器を日本の管理下に置くことではないか。そうでなければ近いうちに日本は、核武装に踏み切らざるを得ないからだ。
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