米国は一体何をやっているんだろう。ウクライナ人を守りたければ、さっさとCIAでも送りこんで、ロシア系の人間が武装占拠したりするのを、事前につぶすことをウクライナ当局に教えるべきだった。単なる批判のコメントを出しても、後の祭りではないだろうか。ウクライナ東部のルガンスクの保安局庁舎を占拠した親ロシア派のデモ隊は、数百丁の自動小銃を奪い、庁舎内には爆発物も仕掛けられているという。もはや内戦状態である。米国はロシアに警告を発し、ウクライナの平和の維持のためには、軍事力の行使もあり得ることを口にすべきだった。クリミアだけですむと思っていたから、慌てているのだろう。オバマ大統領は、これまでの大統領なかで、もっとも外交的に能力がない。そんなオバマ大統領に日本の政府もイライラしている。尖閣諸島が中共に攻められた場合に、そこを防衛する確約を取りたがっているのは、米国が信用できないからだ。日本だって重大な政治的決断を下すのである。集団的自衛権の行使容認に踏み切るのは、米国任せではなく、血を流す決意の表明である。しかし、後ろを見たら米軍がいないのでは、話にならない。同盟国としての義務を果たしてもらわなくてはならない。米国は中共と日本とを天秤にかけているところがある。金さえ儲かれば何でもいいのでは、日本だって米国を頼りにできなくなる。日米間の一番の問題は、アメリカに日本防衛の意思があるかどうかなのである。
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