今回の来日でオバマ大統領は明治神宮に参拝をした。また、国賓待遇であったために、天皇陛下との会見も行なわれた。日本が窮地に陥っていたときに、最終的に日本を救うのは、連綿として続いている日本人の信仰心であり、日本の皇室なのである。それは世界に例を見ない独得のものである。ケネディ大使も伊勢神宮に参拝しており、今生きている日本人だけでなく、すでにこの世を去って神となった遠つ祖までもが、日本の危機に立ち上がって、言葉にならぬ言葉で語りかけたのだと思う。天皇陛下におかれては、直接的には政治的なことは御口にされなくても、存在それ自体によって、オバマ大統領の心を動かしたのではないだろうか。どんな人間であろうとも、ある種の神秘性に魅了されるのだ。人類はとんでもなく進歩したが、どこかにミステリアスな部分を残している。それを現在も受け継いでいる国家は、世界中に数えるほどしかない。それがバックボーンともなり、いかなることがあっても人々は動揺せずに、その運命を甘受するのだ。日本の政治や経済は試行錯誤の繰り返しでしかなく、国民からそっぽを向かれることもある。それでもまとまっていられるのは、それとは別な絶対的権威が国民を統合しているからだ。私たち日本人は、自分たちの国柄に誇りを持つべきだ。困ったときには天皇陛下や日本の神々が御出ましになられるのである。平和な時代にはそれは気がつかなくても、危機的な状況になれば、大きな力を発揮するのだ。日本を日本たらしめている力のすごさを、私たち日本国民は再認識すべきだろう。
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