毎日新聞がネットに「香港に天安門記念館」というニュースを載せている。毎日新聞は昔は保守派の色彩が濃かった。日中国交回復に関しても、コラムなどでは時勢に便乗しなかった。それがいつの間にやら、特定アジアの新聞になり下がり、朝日新聞の後塵を拝するようになってしまった。中共における民主活動家に関する話題が取り上げられたりすると、少しはほっとする。この6月で天安門事件から25年目を迎えることもあり、民間の常設館「六四記念館」が26日、香港にオープンした。民主派団体が市民から資金を募って、繁華街の雑居ビルの一角を購入したのだった。当時、天安門前に設置されていた「自由の女神」の複製も展示されている。これに対して中共当局は、早速嫌がらせをしている。米国在住の民主活動家楊建利氏が記念館訪問のために香港入りしよとうしたが、入国を拒否された。香港は表向きは「一国二制度」のなかで言論は保障されているが、日増しに中共の影響力が増し、自由に物も言えなくなりつつある。このオープンをめぐっても、中共当局の手先になっている者たちのデモが行われ、警官が出動した。共同通信やNHKも伝えているニュースではあっても、毎日新聞が記事にした意味は大きい。各マスコミにおいても、日本派が主導権を握って、真実を報道することが求められている。まだまだ日本では特定アジアに気兼ねした言論がまかり通っている。中共や韓国に物が言えないようでは、マスコミの使命は放棄したと同じだ。それを打破するには個々の記者の良心に訴えるしかない。マスコミの時代は終わりつつあるとはいえ、ジャーナリストの果たすべき役割は大きいからだ。
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