朝日新聞が誤報を30年間にわたって放置していたのも許せないが、それを黙認してきた日本の他のマスコミの責任も大きい。日本の言論空間として戦後民主主義神話があり、それを踏まえた議論でなければ、発言の場すら与えられなかった。それが日本の戦後なのである。アメリカ軍によって日本は解放されたとか、民主主義がもたらされたとか、社会主義国家は平和を第一に考えているとか、徹底した洗脳が行われ、それ以外の言論は許されなかった。それを真っ向から批判したのはネットだけであった。朝日新聞対産経新聞という図式がすぐに持ちだされるが、部数が少ない媒体では影響力に限界がある。とくに、最近の産経新聞は取材網を狭めて地方の記事はほとんど拾えていない。朝日新聞を追い詰めた最大の功労者はネットなのであり、行動する保守の街頭デモなのである。それがなければここまで朝日新聞はぶざまなことにはならなかった。日本の戦後サヨクとマスコミは、70年を境にして共産主義のイデオロギーが否定されたために、それに取って代わるスローガンとして「従軍慰安婦」なるものを問題にした。「侵略者」としての日本軍であればそれもやりかねない。ただそれだけで利用したのである。最初からそれが分かっていたにもかかわらず、保守派内部でもそれに迎合する動きすらあった。マスコミの多くも触らぬ神にたたりなしであった。そんななかでネットだけが猛然と反撃を加えた。しかし、それを口にすれば、すぐにマスコミは「ネトウヨ」なる言葉で沈黙させようとした。「ネトウヨ」と呼ばれながらも、今日まで朝日新聞を批判し続けた者たちこそが勝利者なのである。ここ何日間は朝日新聞が槍玉に挙がっているが、今さら川に落ちた犬を打っても遅いのである。
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