ソ連が 崩壊してから日本のサヨクが拠り所にしたのは、特定アジアへの加担などであった。それまでのサヨクであれば現実に存在するスターリン主義国家に対して、それなりの批判が行われた。いかなる国家についても攻撃を加え、現状を打破することを急務としてきた。しかし、そのエネルギーはいつしか消滅し、誰でもが反対できないような「平和」とか「自然保護」とか、さらには、日本における民族問題を中心にするようになった。特定アジアへの接近はそうした背景があった。進歩的と自称してきたマスコミにおいても一緒であった。それがここ20年ほどのサヨクの主張であった。もはやマルクスは顧みられることがなくなり、彼らが口にするのは情に訴えることであった。戦争はよくない。自然を守らなくてはならない。ソフトな考え方として一定の支持者をつかんだ。以前であれば僕力革命の肯定者としてサヨクを叩けたのに、事情は変わってきたのである。それだけにかえって、対抗するには保守も単なる反共では通用しなくなった。そこでサヨクの過去の素性をあぶり出すとともに、現実に立脚しない思想であるのを問題にしたのだ。全面対決の様相を呈したのが中共や韓国をめぐってであった。一切の批判が許されなかったその二つの国に、勇気ある者たちが立ちあがって日本の国益を訴えたのである。当初は少数派にとどまっていたが、いつしかネットを通じて広まり、自民党に影響を及ぼすまでになってきた。安倍政権の誕生をバックアップもした。もともとサヨクは逃げ場がなくなってのパフォーマンスであり、ウソとでたらめが大半であった。いわゆる「従軍慰安婦」の嘘が暴露されたのも、当然の成り行きであった。さまよえるサヨクはどんどん追い詰められてきているのである。
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