来る10月26日投票の福島県知事選挙には、現職の佐藤雄平知事は出馬しないことになった。福島第一原発の事故の対応で、多くの県民から批判があり、当然の決定ではないかと思う。スピーディを隠蔽した疑いがあるし、避難の指示をめぐっても後手後手に回った。今後は誰が出馬するかに注目が集まってきているが、理解できないのは自民党の石破茂幹事長らの動きである。自民党県連が元日銀福島支店長の鉢村健氏を擁立することを決めているのに、それに待ったをかけているからだ。石破幹事長の胸のうちにあるのは、与野党相乗りで知事を誕生させるということだろう。そうしなければ、中間所蔵施設などの整備が進まない、と勝手に思いこんでいるのだ。しかし、それは福島県の保守派を納得させることにならない。佐藤知事の無能さにあきれた自民党県連は、絶縁状を渡す意味で、態度を明確にしない段階で鉢村氏に決めたのである。にもかかわらず、石破幹事長はなぜそれを了解しないのだろう。佐藤知事は渡部恒三元衆議員議員の甥であり、これまで民主党が主力になって応援をしてきた。これによって一時は、福島県は民主党天下になってしまい、それが現在も尾を引いているのである。沖縄県と福島県の二つの知事選挙は、自民党が独自候補を立てて勝つべきだろう。間違っても、福島県で相乗りなどあってはならない。ここは自民党が主導権をとって選挙で大勝すべきなのである。受け身に回って姑息なことをすれば、福島県の自民党はガタガタになってしまうのだ、石破幹事長はどうして気付かないのだろう。
↑
応援のクリックをお願いします
↑
応援のクリックをお願いします