これまでであれば、大マスコミが報道をしなければ、その事件そのものが存在しないことになっていた。しかし、もはやそうではなくなった。ネットが世界を変えたのである。名も無き者たちが武器を手にして、勝手な情穀操作に対してノン突き付けたのだ。30年以上にわたって朝日新聞が黒を白と主張できたのは、大マスコミの影響力がまだあったからだ。公文俊平の言葉を借りるならば、ネットはエリートが利用するものから、ネットに特化したハッカーが誕生し、ついでオタクとなり、さらには何物に拘束されない智民を登場させたのである。日本のマスコミや学界を支配していた従来の権威は今、音をたてて崩壊しつつある。まともな教育を受けなくても、ネットを通じて知的好奇心は満たされるのである。たかだが一冊の本を読み解くのに莫大な時間を労費してきたのは、徒労以外の何物でもなかった。世界の学問の水準に達するためには、学閥やセクト主義から無縁な方が自由に学ぶことができる。日本においてネットが保守的であるのは、底の浅いサヨクがマスコミや学界を動かしてきたからだ。そこに風穴をあけた功績は大だ。まだそれに気付かない者たちは、「ネトウヨ」という言葉で日本のネチズンを嘲笑っている。それがあらゆる分野に及んでくるのは、まさしくこれからだ。智民の核となるヤングと呼ばれる新たな世代は、柔軟な思考によって未来に挑もうとしている。教条的なサヨクはシーラカンスでしかない。相手の立場を理解しながらも、それを凌駕する価値を創造していく者たちが、明日の日本を牽引するのである。知の枠組みも序列化も、学歴すらも意味をなさないのである。
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