統帥権干犯問題で当時の政府を攻撃したのは軍部であった。そこに政友会も協力したことで政党政治が終焉を迎えたともいわれる。そうした一連の動きが国を誤った方向に引っ張ったのである。天皇陛下の考えとか思いとかを前面に出すことで、それに反対できないような雰囲気をつくったのである。朝日新聞は天皇陛下が中共や韓国に特別な感情を抱いているかのような記事を書いている。それを邪魔しているのが安倍内閣との印象操作を行っている▼それこそ丸山眞男が『現代政治の思想と行動』で述べているように、天皇との距離のパトスによって自らの主張を正当化している。自分たちが一番天皇陛下のお心を知っていると己惚れている。朝日新聞はかつての軍部と一緒で、天皇陛下を利用しているのである。「みだりに神の名を口にしてはならない」と聖書に記述されているごとく、天皇陛下のお心を勝手に解釈することは慎むべきだろう。日本の政治を混乱させたい国内外の勢力は、あらゆる謀略を仕掛けてきている▼天皇陛下はあくまでも「日本国民統合の象徴」であり、国民が選んだ安倍内閣と齟齬があってはならないのである。軍部のように物理的な暴力はともなわなくても、今もなお一定程度の影響力があるのがマスコミである。今回の譲位をめぐる一連の報道は、国民を分断させようとする策略にほかならず、それに手を貸した朝日新聞やNHKは徹底的に糾弾されてしかるべきだろう。
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