草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

民進党の代表選で前原誠司は臆せず持論を訴えるべきだ!

2016年08月26日 | 政局

いかに民進党であっても憲法九条の改正に積極的であれば、それだけで憂国の志士である。代表選に名乗りを上げた前原誠司は京都大学で高坂正堯のゼミにいたこともある。世襲政治家が多いなかで、子供時代に苦労した経験がある。選挙区の事情で自民党で入れなかったとしても、今回が政治家としてのラストチャンスであり、堂々と持論を訴えるべきだろう▼前原は今日、民進党党本部で記者会見し、野党共闘については「次は政権選択の選挙であり、内政や外交、安全保障など考え方の違うところと組むのは野合だ」と述べた。共産党との選挙協力には否定的なのだろう。憲法九条に関しては「立憲主義の観点に立てば、最も不安定な条文だ」と述べ、改正が必要との考えを述べたにとどまり、党内の議論を尊重したいというのは拍子抜けであった▼丸山眞男が「戦後の虚妄に賭ける」と居直ったのに対して、高坂は「現実は飛躍しない」と述べて、70年安保騒動時にも進歩的文化人に与しなかったのである。高坂の『海洋国家日本の構想』名著であった。東洋でもない西洋でもない日本の生きる道を海洋国家に求めたのである。今からでも遅くはない。一国を背負って立つ政治家になるためにも、前原は保守政治家として出直すべきだろう。いざとなれば安倍首相とだって手を組まなくてはならないのである。勝ち負けよりも、政治家としての前原の志のあるなしが問われているのである。

 

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二階自民党幹事長の「女性天皇」の発言はあまりにも軽率だ!

2016年08月26日 | 政局

自民党の二階俊博幹事長はBS朝日の番組で「女性天皇を認めなければ時代遅れだ」と発言した。政治家が皇室について軽はずみなことを口にすべきではないだろう▼日本の皇室が世界に誇ることができるのは、万世一系により男系天皇が維持されてきたからであり、「一系」というのは男系が続いているからなのである。愛子さまが天皇陛下におなりになられたとしても、それはあくまでも男系である。その子孫が天皇陛下になることができないために、女系天皇の容認論が出てきているのである▼二階幹事長は皇室への思い入れはないのだろう。戦後間もなく日本国憲法をめぐって、哲学者の和辻哲郎と憲法学者の佐々木惣一との間で論争を行われた。和辻は日本国憲法においても歴史的に培われた天皇の地位は変わらないとしたが、佐々木は国体が変更されたとの立場を主張した。アメリカから押し付けられた憲法を擁護し、それを日本に根付かせるために、オールドリベラリストとして和辻らも全力を傾注したのである▼今になってみると日本国憲法が禍の種となったことは明らかである。将来にわたって皇室を押し戴くにしても、その根本が混乱してきているからだ。藤原や平家の一族がいかに権勢を誇っても限界があったのは、男系天皇が続いてきたからなのである。日本の国体が変わってしまったことで、男系天皇は難しくなってきており、それを阻止できなければ万世一系ではなくなるのである。憂うべき事態ではないだろうか。

 

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