日本は変わりつつある。現在進行形でしか物が言えないのは、この先どうなるか漠然としているからだ。これから過激な極右が台頭するのではなかろうか。桜井誠氏らの行動する保守運動は、ヘイトと決めつけられている割には穏健である。常識的なレベルにとどまっている。嫌がらせをするしばき隊に対しても、口では争っても暴力は行使しない▼過激な極右がこれから登場し、注目を集める時代がやってくるのではないか。かつて既成サヨクにとどまっていられない極左が多くの若者の心をつかんだように、戦後体制を叩き潰すために、より過激になるのが社会運動のダイナミズムなのである。保守派の穏健な勢力は淘汰され、より過激になってくるのである。極左であろうと極右であろうとも、そこでは大差がない。綺麗ごと保守派から行動する保守運動へ、さらに極右へと向かうに違いない▼三島由紀夫も述べていたように、保守派から極右へと進めば、暴力の行使は肯定される。三島は「どうしてもやらなければならんことで、ほかに方法がないということをやるために右翼団体というものがあるんだと思う」と語った。林房雄との対談「現代における右翼と左翼」での発言である。反天連のデモへのカウンターの動画を見ていて、ステージは次の段階に向かような気がしてならなかった。よりラディカルな若者たちは行動する保守運動よりも極右を選ぶようになるだろう。自民党がやるべきことをしてこなかったことで、攘夷のパトスが日本中にみなぎってきており、それを押しとどめることは誰もできないのである。
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