草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

朝鮮半島情勢を希望的観測で語るべきではない!

2018年05月06日 | 安全保障

朝鮮半島の危機は去ったのだろうか。そんなことはない。エリック・ホッファーは「あらゆる大事件は不意に訪れるというが、これは真実かもしれない。突然起こらなかった戦争や革命があったろうか」(『安息日の前に』中本義彦訳)と書いている▼6月初旬までに開かれる予定の米朝首脳会談で、全て決着がつくと思うのは甘過ぎる。トランプは短期間のうちに北朝鮮の核を放棄させようとするはずだ。金正恩は段階的な非核化で時間稼ぎをしたいのが本音であり、双方の溝は簡単に埋まることはない▼金正恩は確実に追い詰められてきているが、中共やロシアが見放したわけではない。韓国の北朝鮮化が進んでおり、南北融和ムードの演出にも北朝鮮は成功している。それらを背景に自分たちに有利な落としどころを探っているに違いない。核がなくなれば金王朝の崩壊は避けられず、それを誰よりも知っているのは、金正恩自身なのである▼朝鮮半島情勢を希望的観測で語ることは許されない。北朝鮮が日本に向けて配備しているミサイルには、核兵器や生物化学兵器が搭載されている可能性が大きい。一瞬にして何百万の日本国民の命が奪われかねないのである。我が国は米朝首脳会談の行方を注視しながら、安全費保障に万全を期さなくてはならない。私たちは楽観論に踊らされてはならないのである。

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