トランプが金正恩と握手をし、38度線を越えて北朝鮮に足を踏み入れた。アメリカに日本が見捨てられた瞬間であった。安倍外交の失敗が明らかになっただけでなく、日本人全体が言葉を失ってしまったのだ▼共産党を除く全ての政党は、日米安保条約に反対しているわけではない。あくまでもアメリカに守ってもらうことを前提に、その補完として自衛隊を考えてきたのである。我が国を脅かす北朝鮮と、そのアメリカが歩み寄ったのである。トランプにとっては、アメリカに届く弾道ミサイルを開発しなければいいのであって、それ以外のことはどうでもいいのだ。日本に武器を売るためには、かえって北朝鮮の脅威があった方がいいのである▼もはやアメリカが変わったのだから、我が国としても、覚悟を決めなければならない。野党ばかりでなく、自民党までもが平和ボケであったわけで、安全保障政策を根本から改めなければならない。膨大な予算をミサイル防衛網の整備に使うのではなく、西部邁が主張していたように、核ミサイルを搭載した潜水艦を日本海や東シナ海に配備し、我が国が核攻撃を受けた場合に、即座に反撃する態勢をつくるべきなのである▼コストの面でも安上がりだし、今すぐにできることだ。それをすることで、日本は平和と安全を守り抜くことが可能となるのである。使えない兵器をトランプから押し付けられるよりは、はるかに利口ではないだろうか。
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