共産党のお得意は人民戦線理論である。自分たちの力が弱いときは他の政党を利用して支持者を拡大し、そこで力を付けて主導権を握るのである。選挙に勝つために共産党と組まざるを得ない立憲民主党や国民民主党は、信念というのがまったくない。一強の自民党に尻込みして、恥も外聞もかなぐり捨ててしまったのだ▼今回の参議院選挙では、共産党の支持を取り付けるために、わざわざ離党して無所属になった候補者までいる。共産党は日米安保条約に反対しており、立憲民主党や国民民主党は賛成だと思ったが、国の根幹である安全保障をめぐる立場の違いを無視して共闘しているのである。そんないい加減な政党の候補者に一票を投じていいのだろうか。二度と民主党政権を誕生させたときの過ちを繰り返してはならないのである▼声高に消費増税に反対しても、それらの野党には対案はない。リフレと財政出動によって景気を回復するという政策には与せず、未だに緊縮財政から方向転換をしていない。あくまでも選挙戦術として利用しているだけなのである。財源について語ろうとしないのは、反対のための反対であるからだ▼東アジア情勢が緊迫の度を増している。我が国の政治が安定しなければ、危機的な状況を乗り切ることはできない。残念ながら今の段階では、安倍自民党以外に見当たらないのである。
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