日本第一党は今年前半の統一地方選挙に候補者を擁立したが、敵対する勢力から嫌がらせを受けた。明らかに公職選挙法違反であるにもかかわらず、警察は見て見ないふりをした。参議院の選挙応援でマイクを握る安倍首相に対しても、演説させないようにする選挙妨害が相次いだために、ようやく警察は重い腰を上げようとしている▼日本第一党であろうと、れいわ新選組であろうと、選挙戦での言論活動は守られなくてはならない。暴力革命を主張する中核派の活動家ですら、杉並区議会議員に当選することができるのだ。NHKから国民を守る党にしても、政見放送で持論を展開できるのは、我が国が全体主義国家ではないからだ▼すぐに行うべきは、悪質な妨害者の徹底的な排除である。拡声器の使用は許されるはずはなく、横断幕を掲げ組織的な野次をした時点で、その場から遠ざけ、従わない場合は公職選挙法違反で逮捕すべきだ。ナチスが突撃隊をつくったのは、共産党から集会を防衛するためであった。ワイマール体制下の警察がしっかり取り締まらなかったことで、街頭で極左と極右が激突する事態が生じたのである▼我が国がその二の舞を演じてよいのだろうか。とくに中共や北朝鮮、さらに韓国などは、日本人の分断を策している。暴力によって自分たち以外の言論を圧殺するというのは、全体主義者の手口であり、断じて容認するわけにはいかないのである。
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