78年前の今日、我が国は降伏した。その結果多くのものを失うことになった。日本人が不甲斐ない国民に成り果てたのは、それまでの歴史を否定され、自らのアイデンティティを確認できなくなったからなのである。
戦い敗れた国家ほど惨めなものはなかった。葦津珍彦は『土民の言葉ー信頼と忠誠との情理ー』において多くの日本人の思いを代弁している。あたかも日本人を土民扱いにし、蔑視したことに怒りを覚えたからである。欧米の真似をすることが民主化であり、進歩的だという考え方は、日本の知識人においても同様であった。
「日本土民の感情思考を蔑視したのは、白人ばかりでなかった。日本人の中にも外人的な思考、感情を身に付けなければ、民主的、文化的になれないと思いこんで、日本人の信条を非難し嘲笑した者が多かった。それは占領中ばかりではなく、今でも日本のマスコミは、それらの外国人礼賛者に占領されている感がある」
しかし、それは日本人のほんの一部なのである。葦津は「日本人の中での絶対多数を占める大衆は、日本人特有の気質、感情、信仰を有ちつづけている。土民は雄弁ではなく、理論の展開に匠ではないかもしれない。しかし私は、日本の土民であることに誇りを感じる」と言い切っていたからだ。
保守派のネット民は、声なき声を代弁する土民の声なのである。グローバリズムに毒され、欧米が失敗したことを繰り返そうとしている。ドラスチックな変化よりも、堅実な積み重ねを望む保守派ネット民と一致するわけはない。
日本人は今こそ土民であることを武器とし、日本を取り戻さなくてはならない。先祖信仰を維持し、家族を基盤として、過去との連続性を保つのが土民の生きざまなのである。そして、外敵に対しては、私たち同様に土民であった先人がそうであったように、心を一つにして立ち向かうのである。
戦い敗れた国家ほど惨めなものはなかった。葦津珍彦は『土民の言葉ー信頼と忠誠との情理ー』において多くの日本人の思いを代弁している。あたかも日本人を土民扱いにし、蔑視したことに怒りを覚えたからである。欧米の真似をすることが民主化であり、進歩的だという考え方は、日本の知識人においても同様であった。
「日本土民の感情思考を蔑視したのは、白人ばかりでなかった。日本人の中にも外人的な思考、感情を身に付けなければ、民主的、文化的になれないと思いこんで、日本人の信条を非難し嘲笑した者が多かった。それは占領中ばかりではなく、今でも日本のマスコミは、それらの外国人礼賛者に占領されている感がある」
しかし、それは日本人のほんの一部なのである。葦津は「日本人の中での絶対多数を占める大衆は、日本人特有の気質、感情、信仰を有ちつづけている。土民は雄弁ではなく、理論の展開に匠ではないかもしれない。しかし私は、日本の土民であることに誇りを感じる」と言い切っていたからだ。
保守派のネット民は、声なき声を代弁する土民の声なのである。グローバリズムに毒され、欧米が失敗したことを繰り返そうとしている。ドラスチックな変化よりも、堅実な積み重ねを望む保守派ネット民と一致するわけはない。
日本人は今こそ土民であることを武器とし、日本を取り戻さなくてはならない。先祖信仰を維持し、家族を基盤として、過去との連続性を保つのが土民の生きざまなのである。そして、外敵に対しては、私たち同様に土民であった先人がそうであったように、心を一つにして立ち向かうのである。