ネットでは有名な保守論客が最近ではお互いに罵倒し合っている。個性が強い人間同士が仲良くやっていけるわけはないが、しかし、そればかりではないようである。
岸田内閣を一定程度評価する人たちは、ポジショントークをしているように思えてならない。なぜそんなことをするのかについては、推測の域を出ず、そこまで言及することはできないが、あまりにも見え見えて思えてならないのである。
LGBT法案を悪法だと言いつつも、それに関与した自民党首脳を弁護するというのは、矛盾してはいないだろうか。どうせ国会に提出しても、野党が賛成しないだろうから、「吊るせ」ば廃案になるというのは、あまりにも楽観的過ぎはしないか。エアマニュエル大使の内政干渉の背後には、明らかにバイデンがいる。むざむざとバイデンが引き下がるはずはないのである。
ここは徹底的に批判して、法案を通すようであれば、岩盤保守ががこぞって、自民党に投票しないことを公言すればいいのである。批判を慎めというのは、結果的に容認することになってしまうのであり、そんなことを口にするのは理解に苦しみ。
政治のプロがやっていることにケチを付けるなというのも、暴言でしかない。特定の人間が何の権限があってこそこそやるのだろうか。しかも、今回の法律は、日本の根本にかかわる問題であり、できるだけオープンにするのが筋である。
もはやこの期に及んでは、野党頼みということになってしまったが、最終決着は衆参の本会議である。そこで否決に追い込むためには、自民党からどれだけの造反が出るかである。そこが勝負ではないだろうか。
広島サミットがテレビで報道されていることもあり、内閣支持率は一時的にはアップしているが、岩盤保守の怒りは徐々に国民に浸透してきている。特定野党には投票しないとしても、自民党以外の選択肢はある。国民民主党や維新の会の保守派を全面的にバックアップすればいいのだ。
策士策に溺れるで、岸田首相は臍を噛むことになるだろう。どれだけ国民が怒っているかは、やはり選挙を通じて行うのが手っ取り早い。奢れるもの久しからずなのである。