inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

月遅れの七夕様・・・・・天帝とは誰か。

2022-08-08 09:33:11 | 父の背負子3(雑記)

九州では、七夕様もお盆も夏の行事は今でも月遅れの事が多い・・・・・というわけで昨夜から今朝方七夕様の名残の雨が降りました。2年余りのコロナ騒動続きで、昔からの行事が減ったような気がします。お正月も豆まきも、ひな祭りも端午の節句も、七夕様も・・・・・お花見も、挙句の果てにはご法事までも!!!入院した家族も見舞えず、私達は散り散りになりそうです。こんな時こそ私達は自分のアイデンティティを確認して、縦横のつながりを取り戻さなければならないと思います。

 

そこでアジアにおける最古の絆ともいえる国家の王である天帝について私の説をご披露したいと思います。天帝とは誰か・・・・・。私達は七夕祭りの行事を持っています。七夕祭りの主役は織姫様。織姫様は天帝のお姫様です。そこに牛飼いの彦星が現れ二人は恋に落ちますが、天帝はお許しになりません。これまでも記事にしたことがありますが、織姫様は鳥族、彦星は牛族・侵入民族です。(この部族についてはすでにいろいろと記事にしましたので、今回は省略します。)そして二人は天の川の両岸に別々に住まわされましたが、哀れに思われた天帝は一年に一度、七夕の夜にだけ会うことをお許しになりました。天の川にカササギが橋を渡すのです。

織姫様の父君、鳥族の王である天帝とはいったい誰だとお考えですか。私はツクヨミノミコトだと思います。アジア大陸最古の王朝は、アマテラス、スサノオとともに三貴子と言われるツクヨミノミコトの王朝だと思います。この方は『月読』というお名前が示す通り、暦をつかさどるので天帝と言われるのだと思います。中国三千年とも四千年ともいう中国の歴史に月読はいません。女媧伏羲といわれる織姫彦星から始まります。鳥族の王朝を牛族が乗っ取って天子(天帝の子・後継ぎ)を名乗ったところから始まります。それ以来中国の国は易姓革命、つまり乗っ取りの歴史です。『夏』という牛族の国に遅れながら重なって『殷』が起こったとされていますが、この殷が鳥族最後の天帝の王朝です。私はこの殷が我らが天孫降臨という日本渡来の主だと考えています。天孫というのは、鳥族の孫だという意味です。そして、随想古事記のカテゴリーでご説明したとおり、『鳥』が『邪馬』に替えられたのです。『邪馬』は『猪』であると、『混血の神々』の著者川崎真治先生はおっしゃっています。私達の日本は、もともと同種だった鳥族の天孫族と蛇の縄文族が天津神と国津神、天神地祇として建てた大和の国です。

七夕様はそんな鳥族の残した伝え話です。また織姫という名のしめす通り、ツクヨミ王朝に機織りは始まったのです。それで昔話に機織りをするのは、天女であり、鶴の恩返しに見られるような鳥の化身です。古事記では、天照大神の機屋が描かれています。そんな昔の私たちの国の始まりの始まりを、天の川の七夕様にしのぶのも良い風習だと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平戸の長茄子

2022-08-06 18:32:41 | 平戸

子供の頃の夏の味・・・・・きうりとスイカ、それから茄子とおそうめん。それもきうりと茄子は大きく長くちょっと都会の方々には想像がつきにくいかもしれません。きうりは味のないスイカのようですが、お日様の恵みを受けて青ぐさみがすっかり抜けたきうり。きうり揉みには最高です。ナスは30センチは優にあります。これを焼きナスにすると最高です。母が昔したように、焼き立てを水で指先を冷やしながら皮を剥きます。焼き芋のような身です。

            

この時季、舅と姑はテーブルの横にロースターを持ってきて、毎日囲碁友達差し入れの長茄子を焼いていました。飽きることのないメニューだったようで、長茄子を見ると思い出します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夫の動物園

2022-08-02 11:01:38 | その時々2

              

これに、猫が加わり、夕方にはトンビの家族が現れます。        

 

二月あまり更新しませんでした。記事の書き方も忘れそう・・・・・というのは大げさですが・・・・・近頃はイノシシは現れません。たまにイタチが走り抜けます。飼い主の急死で野良ネコちゃんになっている猫が二匹・・・・・キジとクロ。慣れませんが餌をもらいに来ます。そのおこぼれに、色々来るようになりました。観察だけの動物園です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お勧めします。山中泉著『アメリカの崩壊』

2022-05-31 15:30:52 | その時々2

       

今痛切に感じることは、私たちが如何に混迷の時代に生きているか、ということです。かのローマ帝国も、塩野七生著『ローマ人の物語』ではありませんが、混迷の時代を混迷のままに生き危機の時代を迎え、そして滅亡していきました。私達も今そんな様相を呈した時代を生きています。そこを切り抜けるには、少しでも多くの人が現実を直視して自分の考えを確立する以外にないと思います。

そう思って探し当てた本の一つです。これは素人の目感覚で書かれた素直な本です。私たちを取り巻く様々な現状がよくわかってきます。コロナ騒動から、世界情勢まで、そして日本が取らねばならないこと取らなくてもよいこと、私達が考えなければならないことなどがよく分かってきます。どうぞお読みいただきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四万十川の青のり

2022-05-26 13:15:40 | 自然食品和みさん

このところお目にかからなくなっていた四万十川の青のりが、『自然食品和み』さんの店頭に戻っています。それでちょっとご報告まで。

 

私にとって『青のり』は母の思い出です。青のりを火であぶって、揉み砕いて、炊きたてご飯にたっぷりと振りかけます。そしてお醤油を、たらたら…と垂らして食べるんです。こうして好みが受け継がれていくのだろうと思います。私はそれに白ごまをすってかけ、昨日は『うひの塩(イキな塩の卓上版)』を振って食べました。懐かしくも新しい味でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホタル

2022-05-15 12:10:28 | 平戸

美しい新緑の季節もだんだんと濃い緑に覆われてきつつあります。エゴノキの白い花が散り敷いていましたが、今度は柿の花実が裏庭いっぱいに落ち始めました。鶯とカエルの声を一緒に聞きながら、初夏になったんだなあと思っていたら、夜にはホタルがあちこちで強い光を見せていました。月がきれいだったので外に出ていたのですが、光っては消え光っては消え、たくさんと飛び交っていました。何とはなしに、蛍と暮らしているのかと思うと、心楽しくなりました。

           

                            

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和4年5月8日

2022-05-08 12:31:00 | 父の背負子3(雑記)

今年も父の祥月命日を迎えました。父が亡くなって『ソラ』になってしまい放り出されてしまった娘が、やっとの思いで父の遺産である背負子を整理し父の命の続きを生きているつもりです。

年子の弟が生まれたこともあって、私は母を弟に譲ってお父さん子になりました。母から聞かされたのでそう思うのですが、『おかあちゃは・・ちゃん。』と言って、父と寝たらしいのです。聞き分けの良い幼い娘がいじらしくもあり、母としては寂しくもあったと回想を聞いたこともあります。私は軽業が得意(?)だったらしく、集まりがあるたびに父の肩に上り、手を広げて立ったり、くるりと回転したりして、余興をご披露していたのをおぼろげに覚えています。

私は父が大好きでした。私にとって今に至るまで、この世で最も素晴らしい人でした。そんな父から培われた私のアイデンティティが、父の背負子の中身です。そして受け取った背負子に加えるべきものが、最後の私のカテゴリー『最終章・これを知るために』・・・・・それを今書き続けようとしています。誰もが親から受け取った背負子に何かを加えるべきなのだと思います。そしていま私は誰かに手渡すべく、若者を探しています。

 

 

父の背負子(随想古事記)

        父の願い   2010-04-30        

        私の邪馬台国   2012‐10‐04       

        随想古事記・はじめに   2012‐10‐05        

        随想古事記Ⅰ・あめつちの・・・・・   2012‐10‐09        

        随想古事記Ⅰ・イザナギとイザナミ   2012‐10‐12      

        随想古事記Ⅰ・アマテラスとスサノオ   2012‐10‐15       

        随想古事記Ⅰ・海幸と山幸   2012‐10‐23

 

        随想古事記Ⅱ・関連記事便覧   2012-10‐17        

        随想古事記Ⅱ・神話と言語   2012‐10‐17        

        随想古事記Ⅱ・天津神と国津神   2012‐10‐24        

        随想古事記Ⅱ・アジアの神話と歴史   2012‐10‐31

 

        随想古事記Ⅲ・大和の心1  2012‐10‐26        

        随想古事記Ⅲ・大和の心2   2012‐10‐27        

        随想古事記Ⅲ・大和の心3   2012‐10‐29        

        随想古事記Ⅲ・大和の心4   2012‐11‐02       

        随想古事記Ⅲ・大和の心5   2012‐11‐03

 

        随想古事記Ⅳ・おそれながら・・私の仮説   2012‐11‐04

       

        随想古事記・おわりに   2012‐11‐06

        随想古事記前章・民族の形成   2011-04-11

        随想古事記前章・五色人の謎Ⅰ  2011-04-13

        随想古事記前章・五色人の謎Ⅱ  2011-04-14

        随想古事記前章・五色人の謎補(私の五色人説)    2011-04-21

          アインシュタイン博士の言葉    2012-08-17

        私の『中朝事実』    2013-11-03

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は花祭り

2022-04-17 22:06:59 | その時々2

今日は花祭り・・・・・西行法師がその日に死にたいとまで願った日・・・・・春風に吹かれて、どこからともなく花弁が舞い散っています。

   染め分けのつつじが咲き始めました。

 

 

と今日は、書き始めた日から10日もたって18日になってしまいました。最近は何とも気が乗りません。書きたいと思うことはたくさんあるけれど、私の知りたいことを、大抵の人は知りたいとは思わないらしい・・・・・ということを悟り始めたからです。みんなそれぞれ、知りたいと思うことを模索する・・・・・それが人生なのだなと思います。ものぐさになった私を置いてきぼりにして、庭ではつつじは満開になり、白くきれいなオオデマリも輝くように咲いています。赤と緑の楓も新緑が美しく、ドウダンつつじの新緑も・・・・・・・初夏になってしまいました。色とりどりの山の緑がきれいです。

        

 

ところで、私のお台所に近代兵器(?)、シャープホットクックを取り入れることにしました。変わった形ですが、初めて新幹線を見た時のようです。口を利く電気釜で、戸惑ったりもしています。マクロビオティックの徒として火力には最低でもガスをというのをモットーにしてきました。ですが歳をとってきてみると、スープや煮物を作るのに、火加減を見たり時間を気にしたりしないで、片付け仕事に取り掛かることが出来るというのが魅力的で、今回ちょっとだけそのモットーを捨てることにしました。物忘れ予防に体をすっきりさせるスープや体をホッとさせる甘い野菜の煮汁などを作りたい・・・・・このお鍋は、火力の調節をAIでやってくれるのです。ですが問題が一つ・・・・・今まで調味料を計ったことがない・・・・・材料を見て、煮え具合を見て、目分量でやっていたのですから。

                                                                 

仕方なく調味料は、最初に少しだけ『イキな塩』を加えて、出来上がりに足して加熱延長をすることにしました。黒入り玄米スープもうまくできました。筍もおいしく炊けました。火から離れてほかの仕事ができるのがうれしいことです。お鍋を焦がす心配が消えましたし、思いのほかうまくできそうです。つわとあぶらげの煮物のようなものもうまく炊けましたが、とろとろ煮込むスープのレパートリーを広げようと思います。病気ではありませんが、このところ免疫力という体力に目が向けられています。そんな日々の暮らしにお役に立つのではと思います。それから独居老人や忙しい新米母さんにはうってつけではと思います。私は二人暮らしなので小さいほうを選びましたが、思いのほかサイズが大きく場所を取るかもしれません。だけどどこにでも置けますから・・・・・。ともあれ、おいしくできた取り合わせのスープメニューは、時々お知らせしようと思います。

                                 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海棠の花が咲きました。

2022-04-04 19:30:29 | 平戸

海棠の根元には、芍薬も丈が伸びてきました。ヒラドツツジもつぼみをつけ始め、蘇芳も独特の色を楽しませてくれています。かいうも白い花を開き始めました。これらはみな実家から弟が移植してくれたものです。海棠は祖父が好んだ花ですし、ヒラドツツジは染め分けの銘木で祖父が挿し木で増やしました。

我が家の庭は春の色です。かりんも可愛らしい花をつけていますし、午後になればおがたまの香りも漂い、新緑の赤や緑が鮮やかです。今年は春嵐が吹き荒れたのも一度だけ・・・・・これからでしょうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご無沙汰しました。

2022-03-16 17:06:31 | その時々2

ずいぶん長いことご無沙汰しました。身内の事情で40年ぶりくらいに忙しい日々を過ごしましたが、それも終わり・・・・・鍋鶴の北帰行の第一陣を見送りました。山吹もレンギョウも菜の花も、黄色い春の様相真っ盛りです。可憐なミニ水仙も終わり、白い雪のような群れ咲水仙もおわり・・・・・ふと我に返って、身の回りを片付けようという気になりました。またブログの記事も書きたいと思います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平戸の初冬の空

2021-12-08 00:22:03 | 平戸

あまりにお天気が良いので、ふと空を見上げました。青い空に、懐かしい常緑樹の大木・・・・・懐かしい椎の木。子供の頃、戦後間もないころ、みんなで拾って椎の実を食べました。スギの植林が国策になる以前は、椎の木が平戸を覆っていたのだろうと思います。だからこれまた昔祖父や父と立てた門松は、椎の木と竹とへご・・・・・懐かしい風習も次第になくなってしまいました。

 

我が家の庭は、椎の木の下・・・・・モミジも赤と黄色、落ち葉が地面を彩り、南天の実がきれいです。

                 

もうすぐ小鳥が南天の実をつつきに来るでしょう。可愛いメジロが来るのを待ち遠しく思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おろし大根の残りメニュー

2021-11-09 21:27:52 | 鍋物語・楽老膳

鍋物の残りのおろし大根・・・・・翌朝鰹節をかけたりして使っていましたが、今日は変わったメニューを発明しました。大根が夏大根の辛みを捨てて、冬大根の甘みを増しています。それでついついたくさん下ろしてしまい、たくさん残ってしまいました。どうしようかな・・・・・と思っているうちに閃いたのが、おろし大根の卵とじ風。

おろし大根の水切りをします。こし汁としぼり汁はとっておきます。絞ったおろし大根をフライパンで軽く乾煎りします。そこに多めの油(私は生ゴマ油を使っています。匂いのないゴマ油です。)を入れて軽く炒め、溶き卵(大根の2倍くらい)を加えて形にならないオムレツのような卵とじを作ります。大根汁に和風の味付けをして(即席の粉末出しと薄口醤油)加えて煮立てふんわり水気を飛ばして出来上がり。

思いがけない絶妙な味でした。大根おろしが残ったらお試しください。消化の良い卵料理ですし、いろいろなものを加えて工夫できると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和3年11月3日・だいこくちゃまとえびっちゃま

2021-11-03 00:05:48 | 父の背負子3(雑記)

11月3日の恒例行事と決めた『父の背負子・随想古事記』のご案内です。ご案内を始めて10年になろうとしています。最近は何もかも気乗りしなくなり、今回自戒を込めてご案内をしています。ところで昔は、と言っても私が子供のころまでは、どこの家にも大国恵比寿の額があったような気がします。私が3歳か4歳のころその額を見ては、『ぴょんととんがっているのがえびっちゃま』と言っていた(あるいは教えられて言っていた)そうで、大国様は黒だったか白だったかの頭巾をかぶり、恵比須様は赤かったか金色だったかの三角形の頭巾だったような・・・・・。そんな子供にも親しまれた『だいこくちゃまとえびっちゃま』の額も最近はあまり見なくなりましたが、恵比須顔の見本の恵比須様・・・・・恵比須様って誰なのでしょうか。

大国様は、何となくオオクニヌシノミコトと重なっています。いつごろからか、大黒天と重なって崇敬を集めてきました。まあそれはいいとして恵比須様は???恵比須様は釣竿をもって鯛を抱えておられます。大漁の神様で、海岸地方の地名にも多い・・・・・恵比須の字はいろいろ当てられています。戎・胡・夷・蛭子・・・・・戎・胡・夷には、民族的なにおい。蛭子は、イザナギイザナミの最初のかわいそうな子・ヒルコ。そしてオオクニヌシの子(?、あるいは共同経営者?)の『スクナヒコナ』・・・・・こちらは三保の松原で釣りをなされたと言いますから、恵比須様にはぴったりです。指よりも小さい少彦名尊(スクナヒコナノミコト)出雲の国譲りに同意なされたとか、反対された弟君タケミナカタノミコトとは対照的です。そんなスクナヒコナノミコトは、大国主命と同じく医療薬剤の神様としても伝えられています・・・・・スクナヒコナっていったい誰なのでしょうか。えびっちゃまとスクナヒコナ・・・・・このお二方は、今でも私の謎です。

 

それでは、以下が毎回ご紹介している私の随想古事記です。読んで頂けたら、嬉しく思います。

 

 父の背負子(随想古事記)

        父の願い   2010-04-30        

        私の邪馬台国   2012‐10‐04       

        随想古事記・はじめに   2012‐10‐05        

        随想古事記Ⅰ・あめつちの・・・・・   2012‐10‐09        

        随想古事記Ⅰ・イザナギとイザナミ   2012‐10‐12      

        随想古事記Ⅰ・アマテラスとスサノオ   2012‐10‐15       

        随想古事記Ⅰ・海幸と山幸   2012‐10‐23

 

        随想古事記Ⅱ・関連記事便覧   2012-10‐17        

        随想古事記Ⅱ・神話と言語   2012‐10‐17        

        随想古事記Ⅱ・天津神と国津神   2012‐10‐24        

        随想古事記Ⅱ・アジアの神話と歴史   2012‐10‐31

 

        随想古事記Ⅲ・大和の心1  2012‐10‐26        

        随想古事記Ⅲ・大和の心2   2012‐10‐27        

        随想古事記Ⅲ・大和の心3   2012‐10‐29        

        随想古事記Ⅲ・大和の心4   2012‐11‐02       

        随想古事記Ⅲ・大和の心5   2012‐11‐03

 

        随想古事記Ⅳ・おそれながら・・私の仮説   2012‐11‐04

       

        随想古事記・おわりに   2012‐11‐06

        随想古事記前章・民族の形成   2011-04-11

        随想古事記前章・五色人の謎Ⅰ  2011-04-13

        随想古事記前章・五色人の謎Ⅱ  2011-04-14

        随想古事記前章・五色人の謎補(私の五色人説)    2011-04-21

          アインシュタイン博士の言葉    2012-08-17

        私の『中朝事実』    2013-11-03

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021金木犀

2021-10-30 19:11:50 | 季節・週末散歩

金木犀の香りにむせています。今年のつぼみの付きが遅くて心配しましたが、香りも高く色も濃いようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の昔話4・竹取物語

2021-10-05 01:24:48 | 日本語・古事記・歴史・日本人

一寸法師や桃太郎のようなかぐや姫の歌は聞いたことがありませんが、これもよく知られたお話で『物語の始まり』だとも言われています。お爺さんとお婆さんがいて子供を授かるというパターンですが、山へ柴刈りに川へ洗濯にというのではなくて、竹取を生業にしている老夫婦という設定です。ある日お爺さんは竹を取りに山に入ると、根本の光った竹を見つけます。訝しく思いながら竹を切ってみると、そこには可愛い女の赤ん坊が産着にくるまれて入っていました。老夫婦は大喜びに喜んで育てることにしました。不思議なことにそれから毎日お爺さんは小判が入っている光った竹を見つけました。老夫婦は豊かになって、その女の子はすくすくと育って、数年ですっかり成長して、周囲を明るく照らすほど輝くばかりに美しく『かぐや姫』と評判になりました。やがてはそのうわさが都まで届き、貴族の若者たちがやってくるようになりました。とうとう五人の貴公子から求婚されることになりました。

かぐや姫は五人の貴公子に無理難題を出します。この世にありえないものを持ってくることが出来たらその求婚を受けましょう・・・・・五人の貴公子、石作皇子(いしづくりのみこ)・庫持皇子(くらもちのみこ)・阿部御主人(あべのみうし)・大伴御行(おおとものみゆき)・石上麻呂(いそのかみのまろ)にそれぞれ『仏の石の鉢(ほとけのみいしのはち)』・『蓬莱の珠の枝(ほうらいのたまのえだ)』・『火ネズミの皮衣(ひねずみのかわごろも)』・『龍の首の珠(竜の首の珠)』・『燕の子安貝(つばめのこやすがい)』・・・・・誰も見たこともない何処にあるかもわからない宝物です。最初は『いざ!』と思った貴公子たちも、思案投げ首それぞれの取り巻きに囲まれて偽物作りに励んだり、偽物をつかまされたり、死ぬ目にあってあきらめたり、死んでしまったり・・・・・それぞれモデルがいるとされるこの五人の求婚はあえなく失敗してしまいます。

そうこうしているうちに、かぐや姫が物思いにふけってため息をつくようになりました。お爺さんとお婆さんは心配でたまりませんが、かぐや姫は何でもないと言うばかり・・・・・とうとう、かぐや姫は自分の身の上を打ち明けました。自分は月の国の住人で、次の十五夜に迎えが着て帰らなければならないが、お別れがつらい・・・・・そう言ってさめざめと泣きました。お爺さんとお婆さんはびっくりして、時の帝にお願いをして守っていただくことにしました。皇居の衛士達が幾重にも取り囲んでかぐや姫を守ります。そうしていると、月が大きくせまって昼間のように明るくなり、衛士達は弓矢をつがえようとしても力がなくなって皆崩れてしまいました。やがて月からの迎えの牛車がお供を引き連れて下りてきます。誰も動くことも口を利くこともできません。かぐや姫は自分の着ていた衣を自分だと思って健やかに暮らしてくださいと、お爺さんお婆さんに暇乞いをして天人の衣に着替え(その途端地上での暮らしを忘れて)牛車に乗り月の国に戻っていきました。

 

これは世界的に見てかなり変わっていると言うべきか進んでいるというべきか・・・・・このお話は実在のモデルと言われる人から見て、聖武天皇の御代くらいのお話なんです。その時代に地球以外の天体と行き来があったかどうかは別としても、日本人の頭の中にはそういう考えをする能力があったことになります。8世紀ですよ!!!!!すごいと思いませんか。このお話は子供心にも非常に不可思議なお話でした。何となく納得のいかない『もやもや』を残していきました。これと似たようなお話があります。『天の羽衣の物語』・・・・・これは、浜辺で遊んでいる天女たちを若い漁師が見つけました。松の枝には空中を飛ぶ『羽衣』がかけてあります。漁師はその羽衣を一本隠しました。さて天女たちが帰っていきますが、一人帰ることが出来ません。若い漁師はその美しい天女と結婚して、かわいい子供もできました。ある日天女の膝枕で寝た若い漁師はすっかり気を許して、羽衣の在処を話してしまいます。懇願する漁師とかわいい子供を残して、天女は帰っていきます。どうしても住む世界が違うのだと・・・・・つまり天女もかぐや姫と同じで、地上には住めないらしいのです。じゃあどうして下りてくるのでしょう。かぐや姫は罰として降ろされたらしく、天女たちは遊びに来たのらしい・・・・・不明です。

まあそこは追求することが出来ないので私独自の余談になるのですが、これは『ツクヨミノミコト』と関係しているのではと思います。伊弉諾尊の左目から生まれたアマテラスと右目から生まれたツクヨミ、鼻から生まれたスサノオよりよほど近いと考えられるのに、古事記はほとんどツクヨミの消息を教えてはくれません。ツクヨミとは誰の事なのでしょう。

 

私の結論は、『天帝』です。織姫様の父君。王権を伏羲に譲られたアジア最初の王朝の帝王で、世界最初の王朝。その建国までの経緯は不明です。ですが、約3万年まで遡ると言われています。伏羲は『蛇身人首』・・・・・つまり母が蛇族の天帝族だと言っています。アジアの正統な王朝の血統です。これを川崎真治先生は風姓『鳥族』と言っておられて、シンボルは鳳凰です。蛇族のシンボルは龍、それで天朝では父系の鳥族の王に蛇族の王后が大体の決まりになっていたのではないかと思います。随想古事記の記事に書いたように、鳥族は蛇族から分かれて内陸に建国したと言われています。カテゴリー『父の背負子・随想古事記』の記事を読んでいただけたらと思います。

『かぐや姫』の筋立ては、天帝の娘が織姫様と同じように、牛飼いに恋をして帝の逆鱗に触れ、地上に追われた・・・・・。『天の羽衣』は地上の記憶を消してしまう衣。だから『天翔ける』という言葉が、『死』を意味しているのではないかと思います。それはさておいて、ツクヨミが天帝なら、アマテラスは誰なのか。アマテラスはツクヨミの娘で、織姫様。では牛飼いは誰かというと、牛頭天王のスサノオ。このお三方がアジアの歴史の中核で、時を変え所を変え、名を変え立場を変えて繰り返し現れてこられるのです。大陸でも清王朝まで鳳凰と龍、朝鮮半島でも李氏朝鮮まで鳳凰と龍。そしてわが日本でも鳳凰と龍が王権を表しています。ただし清王朝も李氏朝鮮も鳥族ではありません。彼らは『犬族』オオカミを王権の象徴とするべき部族です。ただアジアの王朝の権威を受け継いで正統性を維持しているのだと思います。というわけで、我らが日本だけが世界で天帝王朝を維持しています。

ツクヨミは月がシンボル、天帝王朝は大陸で殷が滅亡して以来東西に散って東は我が日本に、西はチュルク系・・・・突厥、トルコ、トルクメニスタン・・・・・西に散った国々は今も国旗に月を持っています。チュルクはツキで、ターク・タルク・トルクもツキ・・・・・竹もツキ、柘植もツキ、日下はクサカ・サカ(チャカ・ツカ・タカ)もツキ・・・・・ツクヨミこそが鳥族の王・アジアの天帝です。伊弉諾尊が最後に産まれた三貴子、日本の歴史は三貴子のうちのアマテラスとスサノオのお話でなっていますが、私が抱いた様々な矛盾を解き明かしていくとこういう結論に到達せざるを得ないのではないかと思っています。随想古事記ではツクヨミについての疑問はそのまま残しています。我が日本はこの鳥族ともっと早く日本にたどり着いていた蛇族のワタツ人(これが縄文人だと思います・・・・・縄文は縄目ではなく蛇を形どっていて、大蛇である龍と雷がシンボル)が作り上げた風神と雷神の国です。その大和王朝を今も生きている世界唯一の国です。

 

ヤマタノオロチは土着の蛇族の偉大なる王のお話ですし、その名残が九頭竜の謂れとなり戸隠に祀られることになりました。安珍清姫は蛇になり、『鶴の恩返し』は鳥族の女が機織りをするというお話です。日本の昔話には歴史の記憶が働いているというわけです。お月見の好きな日本人、昔話をしみじみと感じてみるのも自分のアイデンティティをたどる良い手がかりだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする