inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

三度咲きの金木犀

2006-11-03 09:34:44 | Weblog
金木犀が香気を放っています.南東から南面にかけて黄色い小さな花が咲いています.今日は11月3日、20年位前我が家の完成引渡しの日です.その日も金木犀が咲いていました.その頃は一回にまとめて咲いていましたが、あれから金木犀は2倍以上に大きくなりました.金木犀がこれほど大きくなったのは見たことが無いと誰しもが言います.そんなに大きくなったものですから、南面と北面では日照も違うし、大気の流れも違うというわけで、一月かけた咲き分けになるのかもしれません.

今年は特に気象状況が違ったのか、微かに北面が咲いて、次に南面を主体に全体的にバラバラと咲いて、最後に南面で締めくくりということになりました.その脇には枝垂桜が3輪ほど花を咲かせています.どうしたのでしょうか.雨が殆んど降らないから?とうとう雨季と乾季とが分かれてきたのかとも思います.庭のどうだんつつじを植え替えたものですから水遣りが欠かせませんが、水道の栓を開きに行って不覚にも引っ掛かる蜘蛛の巣が子供の頃と比べてべとべとしていないのは何故でしょうか.朝一番に通る道は、玄関先であろうと何処であろうと巣を払わないと進めないのは同じですが、あのべたつきが無いのは助かります.蜘蛛も種類が違ってきているのでしょうか.

今年は柿がなりませんでした.11月3日はその柿の思い出の父の誕生日でもありました.柿があればあったで父を懐かしく思い出し、ならなければならないで父を恋う娘の心は変わることがありません.両親を亡くすと特に、自分を境に此の世と彼の世があることを実感します.師と仰ぐ方々の多くは亡くなられました.どのように死のうかという人の身の最終課題を思うと、死を迎える時期を希望で先延ばししてはいけないのだなと思います.いつ死んでもいいように毎日を過ごす、これが昔の武家の心得でありました.その心得を思い出し物を片付けているこのごろですが、なかなか物の落ち着く先を見つけられません.還暦までにはユーターンの準備をすっかり終わりたいものだと思います.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする