一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

631  親父の日母を張り倒したあの眼   炎火

2012年07月02日 | 

(おやじのひ ははをはりたおした あのめ)

私の父は満州からの軍隊帰りだったから、実に恐ろしかった。だから私は、父が死ぬまで一度も逆らったことがない。但し、母を殴ったのを見たことはなかった。

しかし、作者の親父は、子供の目の前で母親を張り倒したという。眼の前で悲しい現実に直面した少年は、しかしながら今、妻を愛し、子を愛し、孫を愛する実に優しい男になった。

「反面教師」とか「鬼の子は仏」という諺があるが、少年が仏に成り得たのは、実は彼の「親父」のお陰に他ならない。

世の中には、これとは逆に、「仏の子は鬼」という諺もある。優しく、甘やかして育てると、とんでもない鬼になることもあるので、ご注意を。

エゴノキ  エゴノキ科の落葉小高木

コメント (2)
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