(げっこうと ふわふわあそぶ ねむのはな)
熱海のような傾斜の多い土地に水平な道路を作るとなると、左右に石垣を作らねばならぬ。お金も平地の倍はかかるだろうし、実に不経済ではあるが、利点もある。
落葉高木と言われている木々の花が、目の前で見ることができるからだ。合歓の花を目の前で見ることができるのも、傾斜地に住んでいるからだろう。
さてこの句、合歓の花が月光とふわふわ遊んでいるという。自宅でもマンションでもどちらでもいいが、庭に合歓の木があって、作者の部屋は、合歓をやや見下ろす2階か3階くらいだろう。そうでないと、この情景を間近に見ることは出来ない。
この時期に、こういう情景を眺められる幸運な人は、日本に0.01%もいないだろうと思う。もうすぐ満月だから、見に行ってみようかな。花火なんかより、ずっとぞくぞくするよ、きっと。
ネムノキ(合歓の木) ネムノキ科(広い意味でマメ科)の落葉高木。