一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

 637  2012年6月  岩戸句会

2012年07月08日 | 岩戸句会

父の日や脱ぎし靴にも上座あり    薪

ファインダー覗く蜻蛉の息をして

 

紫陽花やほとぼり冷めぬ火止め窯   洋子

窯焚きや八等分に切るメロン

 

鯵さばく板前の指の白さかな     遊石

紫陽花にしたり顔させ通り雨

 

三色のあじさい活けて句を案ず    章子

小説の女と泣いて半夏雨

 

親父の日母を張り倒したあの目    炎火

七変化法案の骨抜けてます

 

目覚めればこむらがえりの源五郎   正太

父の日や母の日失くした子等が来る

 

老いし身に重き独りの更衣      歩智

長梅雨や切手貼り付く足の裏

 

父の日の遥か異国で迎えをり     稱子

夏の宵店子続けて出る話

 

父の日に届きし物は文房具      空白

父の日に履きやすき靴届き居り

 

窯の火を止め五月雨の世に戻る    雲水

梟の深き闇より梅雨入りす

コメント (6)
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