一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

834  元朝や風葬の国はるかなり   正太

2013年01月29日 | 新年

 正月の句と言えば、①「めでたさ」を詠うのが当然の反面、②「めでたくない」句を作る人もいる。私もめでたくない輩である。一方、③そのどちらにも与しない人もいる。

この句、元朝に「風葬」を詠うなんて不吉なことなので、②ではないか、と思ったら、「はるかなり」ときた。これで、③と解釈して良さそうである。

さて、風葬とは、死体を埋葬せずにさらす葬法。曝葬(ばくそう)、空葬とも言う。死体を置く方法によって、樹葬、台上葬、洞窟葬などと区別する。これらの葬法は北アジア、東南アジア、オーストラリアなどでみられ、インドネシアが有名だそうである。

 いづれにしても、最も原始的な葬法だろう。人間以外の動物たちは、全て風葬であり,鳥葬、獣葬、虫葬、バクテリア葬・・・・なのだから。

コメント
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