一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

835  京八坂祇園界隈雪女郎    遊石

2013年01月30日 | 

(きょうやさか ぎおんかいわい ゆきじょろう)

 京都には上七軒・祇園甲部・祇園東・先斗町・宮川町という五つの花街があるそうだ。夕刻過ぎに近くを通ると、舞妓さんが歩いていたりする。特に目を引くのが、白粉(おしろい)を塗った肌と鮮やかな口紅。

 歌舞伎役者と同じような厚化粧を美しいと感じる男達がいるから、白粉を塗るのだろうけれど、私にはゲテモノ趣味と思われてならない。

 花町では、成金坊主たちが札びらを切っているような話も聞くが、いずれにしても伝統・文化という、庶民感覚からかけ離れた世界。

 この句は、その舞妓さんを「雪女郎」と思わせたところが、元遊び人である作者の功績。

 

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