不動尊は、大日如来の化身で、「お不動さん」の名で親しまれ、全国各地の寺に安置されている。初不動は、1月28日が縁日で、関東では成田不動尊が有名。
さて、厄年を調べてみた。最も古い平安時代の「色葉字類抄」では、13、25、37、49、61、73、85、97」が厄年とされている。
江戸時代でも、『仏説灌頂菩薩経』では「7、13、33、37、42、49、52、61、73、85、97、105」
ところが、1712年(正徳2年)の百科事典「和漢三才図会」では、「男25,42,61、女19、33、37」となっており、この頃のものが現在まで続いている模様。
42が「死に」通ずとか、33が「惨々」に通ずなどと馬鹿げた語呂合わせまである。日本人は、血液型による性格や相性判断が無根拠に大好きで、無宗教なのに厄年なんかも結構信じていて、神社や寺に行って、高額を払い厄払いをしてもらっている。
いづれにしても、現在では男は61才から、女は37才から厄年はないことになっている。実に不思議な話ではある。