初つらら防災小屋の赤いドア 炎火
それぞれにお正月ありテロリスト
笑いヨガの教室に湧く初笑い 薪
山裾の芽吹き促す水の音
旧友で少し恋人雪見酒 洋子
初笑い羽織袴の犬が来て
息災を息災のみを初詣 稱子
除夜の鐘二十三二十四微睡みぬ
久し振りダイヤの指輪新年会 歩智
犬もまた家族となりて納札
烈風を巻き込み昇るどんど焼 豊春
大寒の玻璃戸内なる日射しかな
バス待ちは老人ばかり氷雨ふる 余白
校庭の雨水に咲く色長靴
風邪気味に無上の薬友来たり 章子
初笑い縮緬皺の増えにけり
薪割りを鳥が見ている冬木の芽 雲水
雄犬の食欲不振春隣