一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1448   草の芽や豊かな昭和しか知らず   美奈子

2015年02月18日 | 

 1945年(昭和20年)敗戦。アメリカの原爆を含む爆弾投下で廃墟と化した日本各地の都市が、1950年(昭和25年)の朝鮮動乱をきっかけに戦後の復興が始まり、若干の浮沈はあったが右肩上がりの好景気に沸いた。それがなんと1991年(平成3年)まで40年余りも続いたのだ。

特に自動車、電機などの輸出産業、建設土木などの国内産業も、つまりほとんどの産業が戦後復興好景気に踊ったわけだ。しかし、そんな好景気が永遠に続くはずはない。

 戦後生まれの私達団塊の世代は、どうやら戦争を知らずに死んで行けるらしい。しかしそれは、単なる偶然であって、何の努力もせずに得た幸運なのである。

 そんな危機感のないぬるま湯を生きてきた私達は、多くの負の遺産を残して死んで行くのではないか、そんな気がしてならない。

フクジュソウ(福寿草)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする