1945年(昭和20年)敗戦。アメリカの原爆を含む爆弾投下で廃墟と化した日本各地の都市が、1950年(昭和25年)の朝鮮動乱をきっかけに戦後の復興が始まり、若干の浮沈はあったが右肩上がりの好景気に沸いた。それがなんと1991年(平成3年)まで40年余りも続いたのだ。
特に自動車、電機などの輸出産業、建設土木などの国内産業も、つまりほとんどの産業が戦後復興好景気に踊ったわけだ。しかし、そんな好景気が永遠に続くはずはない。
戦後生まれの私達団塊の世代は、どうやら戦争を知らずに死んで行けるらしい。しかしそれは、単なる偶然であって、何の努力もせずに得た幸運なのである。
そんな危機感のないぬるま湯を生きてきた私達は、多くの負の遺産を残して死んで行くのではないか、そんな気がしてならない。
フクジュソウ(福寿草)