くも膜下出血で母を、心筋梗塞で父を、共に2月に緊急入院し、一週間の看護の後、病院で見送った。当時は、入院した病院の不手際を恨んだりしたが、今思うと、あながち不運だったとは言えない。
何故なら、テレビの特番で知ったことだが、親が半身不随になったり、認知症になったりして、大変な思いをしている子供達が何百万人もいるからである。介護のために仕事を辞めたり、老老介護つまり、介護する側も高齢化して大変なのである。
長寿は、若い人達に大きな経済的負担を強いている。60才で退職し、20年も年金で悠々自適といった生活は、近い将来夢物語になるだろう。
いづれにしても、1年で最も寒いこの時期に死にたくはない。桜の咲いている満月の夜が良いと、西行さんも言っている。