一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1443   浅き春竹林に聴く根の軋み   眞

2015年02月12日 | 

 この句の「根」は、勿論土の中に埋もれている「竹の根」であろう。その根が軋んで音を発し、その音を「聴いた」という。耳をそばだて、聞こうとして聴いたのである。しかし、そんなもの本当に聴こえたのであろうか。

 確かに、竹の地下茎には、筍(たけのこ)が芽生え、地面を押し上げ始めているのだから、音があって当然であろう。耳の悪い私でも、聴診器でも使えば聴こえるかもしれないが、風の音や竹の触れ合う音との区別が果たしてできるだろうか。

コメント (2)
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